化学研究所「第118回研究発表会」を開催しました。(2018年11月30日)

ターゲット
公開日

化学研究所は、宇治キャンパスの共同研究棟大セミナー室において、第118回研究発表会を開催しました。

冒頭、辻井敬亘 同研究所長より「化研発表会は長い歴史を持っています。当初は年2回の開催で所内向けの研究紹介の場でありましたが、現在は、化研のアイデンティティーを発信する場としてますますその重要性を増しています。本発表会を通じて一層研究を発展させてもらいたい」といった挨拶がありました。

午前の部では、上田善弘 同研究所助教による「無保護糖の位置選択的官能基化に基づく天然物合成」、高野祥太朗 同研究所助教による「海水中Ni, Cu, Zn同位体比一斉分析法の開発、および海洋化学研究への応用」の講演が行われた後、京大化研奨励賞・京大化研学生研究賞の授与式ならびに受賞者7名中5名による講演が行われました。また同棟ライトコートでは66件のポスター発表が開催されました。いずれのセッションも活発な質疑応答が行われ、熱のこもった発表会となりました。

午後の部では、まず「化研らしい融合的・開拓的研究」で異分野間の共同研究をすすめる若手研究者2名による成果報告の後、橋田昌樹 同研究所准教授による「短パルスレーザーによる微細加工とその応用」、榊原圭太 同研究所助教による「ソフト&レジリエントトライボシステムの研究開発」、茅原栄一 同研究所助教による「シクロパラフェニレンの反応性を利用した新しい環状曲面π共役分子の合成法の開発」と題した講演が行われました。

本研究発表会は、一般、関連研究機関、所内から延べ120名を越える参加者を得て、最先端の多彩な研究成果の判りやすい発表と活発な討論により盛況のうちに終了しました。なお、終了後には同研究所所属の教職員・大学院生ら多数が参加して、宇治生協会館にて本会の懇親会が行われました。

ポスター発表会場

口頭発表会場

辻井所長と受賞者7名

関連部局