第22回リカレント教育講座「「心の教育」を考える-教師のメンタルヘルス-」を開催しました。(2018年8月19日)

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教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼・小・中・高校教諭、養護教諭、児童養護施設関係者、心理臨床専門家等)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。不登校、非行、いじめ、発達障害など、現在の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることをねらいとしており、毎年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得ています。

第22回となる今回は「教師のメンタルヘルス」を全体テーマとして開催し、84名が受講しました。午前には、スクールカウンセラーの立場から学校現場に長年かかわって来られた2名のシンポジストをお迎えし、「教師のメンタルヘルス」をテーマにシンポジウムを行い、午後には分科会に分かれて事例研究を行いました。

シンポジウムでは2名のシンポジストの先生方が、教師のメンタルヘルスとバーンアウトの関係や時代によるライフコースの変化、教師自身も自信を持って生徒に関わることのできるような心のありかたなど幅広い視点からお話をいただき、後半、受講者を交えたディスカッションを行いました。事例研究では、教育現場における個別事例を素材として受講者と講師が活発に意見を交わしました。参加者からは、「教師や臨床心理士、児童養護施設職員などさまざまな立場の方と意見を交わすことができ、大変勉強になりました」、「対応の難しい事例が増えていますが、しっかりと向き合っていくことの大切さを改めて感じました」などの感想が寄せられ、大変好評でした。教育現場におけるこころの問題についてじっくりと検討していく場として、来年度以降も本講座を引き続き開催していく予定です。

シンポジウムの様子