滋賀県教育委員会との連携協定に基づく高大連携事業を実施しました。(2018年6月10日)

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本学は、滋賀県教育委員会との高大接続・高大連携に関する協定に基づき、「滋賀県高校生を対象とした特別講義 in 京都大学」を国際科学イノベーション棟シンポジウムホールで開催しました。滋賀県内の指定校10校から約180名の高校生が参加しました。

本企画は、高校生に多様な学びの機会を提供することにより、自分自身の学問的探究心を喚起することを目的としています。

今回は「高校の学びが、大学の新しい研究を生み出す!?  ~いま、その「学び」が新しい未来を創る!~」をメインテーマに、三名の若手研究者による特別講義(問題提起)とパネルディスカッションを実施しました。

開会に先立ち、滋賀県教育委員会事務局を代表して、西川朗 高校教育課長より連携協定締結の経緯や本企画を共催する意義について解説がありました。

特別講義では 舟津昌平 経済学研究科附属プロジェクトセンター ジュニアリサーチャー、大関綾さん(文学研究科博士後期課程3回生)、安藤悠太さん(工学研究科博士後期課1回生)が担当し、メインテーマを深めるため、自らの研究分野の紹介や高校時代の様子、これまでの体験を交えて様々な観点から話題提供しました。

続くパネルディスカッションでは、若手研究者と一緒に高校生5名がパネリストとして登壇しました。高校生パネリストからの「現在の研究内容に至った経緯を知りたい」という質問に対し、若手研究者は各自の経験を踏まえ、高校時代の関心事、志望する学部の決定、学部での勉強、大学院と研究内容の決定まで順を追って回答しました。その後も、パネリストの高校生だけでなく、会場で聴講していた高校生をも巻き込んだ質疑応答が、終了時間直前まで熱く交わされました。

滋賀県教育委員会では、本年12月にも滋賀県内の指定校に在籍する生徒を対象とした企画が開催される予定です。多くの高校生が参加することによって、高大接続・高大連携活動がさらに深化していくことが期待されます。

大関さんによる特別講義の様子

パネルディスカッションの様子

モデレーターの仲間伸彦 滋賀県教育委員会事務局高校教育課主査と若手研究者(左から舟津ジュニアリサーチャー、大関さん、安藤さん)

高校生パネリスト(滋賀県立石山高等学校、河瀬高等学校、膳所高等学校、水口東高等学校、八日市高等学校)の皆さん