京都大学研究資源アーカイブが新たな資料を公開しました。(2018年4月16日)

公開日

このたび、京都大学研究資源アーカイブは、新しく二つのデジタルコレクションを公開しました。

京都大学研究資源アーカイブは、京都大学における教育や研究のプロセスでつくられた資料群を体系的に収集・整理・保存し、「研究資源」として学内外で利用可能にする取組みです。保存の観点から、通常は実物を直接閲覧できない資料も、インターネット上で自由に閲覧する事ができます。

今回公開されたのは、「阿武山古墳調査」に関するデジタルコレクションです。

京都大学考古学研究室写真: 阿武山古墳調査, 1934, 1987.

玉枕レントゲン

大阪府高槻市阿武山古墳の1934年の発掘調査に際し、京都帝国大学文学部考古学教室および阿武山観測所(志田順博士)により撮影された写真資料。腐朽せずに出土することがきわめて稀な夾紵棺の貴重な出土状況記録であり、原資料が再埋葬されている現況において最も重要な二次資料です。また、レントゲンフィルムは日本考古学にX線が利用された最初の事例であり、学史的にもきわめて重要です。考古学研究室保管のガラス乾板14枚以外の資料は地震観測所で保管されていましたが、1982年に再発見された後、1987年に修復されました。

  • 出所・作成:
    京都大学大学院文学研究科考古学研究室、京都帝国大学理学部附属阿武山地震観測所、京都帝国大学文学部考古学教室
  • 資料年代: 1934年、1982年~1987年
  • 公開年: 2018年
  • 数量:
    ガラス乾板写真36枚、プリント写真13枚、レントゲンフィルム11枚
  • メタデータ: 67レコード

京都大学人文科学研究所写真: 阿武山古墳調査, 1934.

石室全景(北方より撮影)

大阪府高槻市阿武山古墳の1934年の発掘調査に際し、東方文化学院京都研究所の羽舘易により撮影された写真資料。対象資料は、腐朽せずに出土することがきわめて稀な夾紵棺の貴重な出土状況記録で、原資料が再埋葬されている現況において、最も重要な二次資料です。

  • 出所・作成:
    京都大学人文科学研究所、東方文化学院京都研究所・羽舘易(撮影)
  • 資料年代: 1934年
  • 公開年: 2018年
  • 数量: 紙焼き写真20枚、紙焼き写真貼付け台紙7件
  • メタデータ: 28レコード

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