京都大学貴重資料デジタルアーカイブに「中井家絵図・書類」二条城関係資料249点を新しく公開しました。(2018年2月27日)

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京都大学附属図書館では、2017年度に京都市元離宮二条城事務所と連携の覚書を取り交わし、同図書館が所蔵する「中井家絵図・書類」のうち二条城関係資料249点を公開しました。作業に際しては、元離宮二条城事務所と京都大学文学研究科及び総合博物館の研究者が資料調査と目録整備(メタデータ作成)を行い、同図書館が資料の電子化・公開を行いました。

二条城は、後水尾天皇の行幸(寛永3年、1626年)を迎えるために、寛永元年(1624年)から大改築が行われています。今回電子化した資料は、江戸幕府京都大工頭であった中井家に伝えられた二条城に関する図面・文書類で、改築による変更を記した付箋が数多く貼付された図面など、二条城、京都の歴史を研究するうえで重要な資料群です。

長い年月を経た貴重資料の中には、今後も確実に保存していくために閲覧を制限せざるを得ないものが多くあり、特に大判の図面類等は、資料を開くために十分なスペースを確保して慎重に扱う必要があります。こうした資料も、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」で、拡大縮小したり表示範囲を変えたりしながら、自由に閲覧することができます。

「中井家絵図・書類」には、すでに電子化・公開している地図類、二条城関係資料の他にも、京都御所や寺社、その他京都市内の建築物の図面、中井家に関する史料等が含まれています。京都大学附属図書館では今後もこの貴重な資料の電子化・公開を進めていきたいと考えています。

「二条御城中絵図」(京都大学附属図書館所蔵)

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