重要文化財「ジョサイア・コンドル建築図面」358点を電子化・公開しました。(2017年5月31日)

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図書館機構は、このたびオープンアクセス推進事業(※1)の一環として、国立大学改革強化推進補助金の経費により、工学研究科建築学専攻が所蔵する重要文化財「ジョサイア・コンドル(※2)建築図面」358点を電子化・公開しました。

今回、電子化したコンドル建築図面の中には、コンドル晩年の大作である「島津邸」、「古河邸」、「成瀬邸」など貴重な建築図面が多数含まれており、これら建築図面を公開し提供することで、国内外の建築学、近代日本研究はじめ様々な分野の研究者に広く利用され、研究の発展に資するものと期待しています。さらに近代日本建築の礎を築いたコンドルの建築図面を公開・発信することで、日本の建築文化の世界的な普及につながればと考えています。

なお、画像は蔵書検索(kuline)から公開(※3)しており、2017年8月には、デジタル画像相互運用のための国際規格 III F(トリプルアイエフ)(※4)に準拠した画像配信システムでより高精細な画像を公開する予定です。

今回電子化したコンドル建築図面の一部「赤星家大磯別邸: 立面(正面)

  • ※1 オープンアクセス推進事業: 「京都大学オープンアクセス方針」に基づく学術論文の収集と発信を加速するとともに、長年継続してきた貴重な学術資料の電子化と公開をさらに発展させるための事業です。さらに、学内外の研究コミュニティとの連携を進め、収集・蓄積したコンテンツの国際流通促進を図っています。
  • ※2 ジョサイア・コンドル: イギリス出身の建築家で、お雇い外国人として新政府関連建物の設計に携わり、工部大学校の教授に就任して日本人建築家を育成しました。財界関係者らの邸宅も数多く設計しています。
  • ※3 蔵書検索(kuline)
    http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1375135
  • ※4 III F(トリプルアイエフ)International Image Interoperability Framework
    http://iiif.io/
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