アウンサンスーチー氏(ミャンマー連邦共和国国家最高顧問)への名誉博士称号贈呈式および学生との対話会を開催しました。(2016年11月3日)

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京都大学稲盛財団記念館において、山極壽一 総長、理事・副学長、研究科長、ミャンマー政府、外務省、文部科学省等関係者出席のもと、アウンサンスーチー氏(ミャンマー連邦共和国国家最高顧問)への京都大学名誉博士称号贈呈式を挙行しました。学術文化の礎ともいえる自由と民主主義の世界的発展に多大な功績のあったアウンサンスーチー氏に対し、本学において顕彰することが適当と認め、名誉博士の称号贈呈を決定したものです。名誉博士の授与は同氏で14人目となりますが、今回はじめて、自由や民主主義といった普遍的な価値の発展に尽力した個人への授与となりました。

贈呈式では、アウンサンスーチー氏に対し、山極総長から名誉博士記および称号贈呈の趣意書ならびに名誉博士称号の証となるカラーコードが贈呈されました。アウンサンスーチー氏は贈呈後にスピーチを行い、その冒頭で日本語を披露され、また、京都にお住まいの頃の思い出とともに名誉博士授与への感謝の意を述べられました。

贈呈式終了後、同氏と本学学生との対話会を行いました。国際政治に関連する、または、ミャンマーとの交流が深い学部・研究科から推薦を受けた学生8名が登壇し、それぞれの質問に同氏が答える形で対話会は進められました。アウンサンスーチー氏は、学生からのさまざまな質問に一つ一つ真摯にお答えになり、学生たちも深く感銘を受けた様子でした。約150名の参加者も熱心に聴き入り、ときに笑いが会場をつつむ和やかな会となりました。

学生との対話会終了後、河野泰之 東南アジア研究所長の案内で、アウンサンスーチー氏は同研究所東棟にある同氏ゆかりの品々を展示している「アウンサンスーチールーム」を約3年半ぶりに訪問されました。

贈呈式の様子

挨拶をするアウンサンスーチー氏

山極総長による式辞

学生からの質問に答えるアウンサンスーチー氏

質問する学生

集合写真

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