2015年度京都大学研究開発プログラム「みがき」「英語論文改善ワークショップ(人文社会系対象)」を開催しました。(2016年2月16日~18日)

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学術研究支援室は、3日間にわたり「英語論文改善ワークショップ(人文社会系対象)」を開催しました。同ワークショップは、よりレベルの高い国際学術雑誌への投稿を目指す研究者、特に英語による論文作成の経験が浅い若手研究者を対象に実施しています。2015年度で3回目となる同ワークショップでは、学内の文系系部局より計17名の研究者・大学院生が参加しました。

人文社会系対象のワークショップでは、シンガポール国立大学で論文の執筆・編集方法を長年指導してきた講師3名を招いて集中講義を行っています。参加者は事前に論文原稿を提出し、各講師が校正を行った後、論理構成や表現方法について細かい点まで個別指導を受けました。また、査読を通るにはどの学術ジャーナルに投稿するのが適切か、ジャーナルの出版社はどのような分野やトピックの論文を好むか、など論文の書き方以外に注意すべき点も講義を受けました。

講師のPaul Nerney先生(元シンガポール国立大学英語コミュニケーションセンター講師)は、「アジア地域の研究者は、論文の内容は非常に優れているのに、欧米のジャーナルで求められる形式やプレゼーテションの仕方に沿っていないために査読が通らないことがある。このワークショップを通じて、どのような点に注意して論文原稿を編集すれば採録にたどり着くか、理解してもらいたい」と述べました。

講義の様子

グループディスカッション

論文原稿の個別指導