iCeMSは、フランスCNRSと国際共同研究室「スモラボ」を開設・調印式を実施しました。(2018年10月9日)

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高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)ではこれまで、北川進 iCeMS拠点長を中心に、多孔性配位高分子(PCP)の開発と応用に関する研究について、フランス国立科学研究センター(CNRS)やエア・リキード社と交流を深めてきましたが、この度、CNRS、クロード・ベルナール・リヨン第1大学、パリ国立高等化学学校、パリ科学・人文学研究大学、エア・リキード社とともに、共同研究室 「スモラボ(Small Molecule Lab: LIA- Smolab) 」を設立しました。本学とCNRSは、2013年に学術交流協定を締結して以来、活発な研究連携を進めています。「スモラボ」は同協定の趣旨に添って設立され、日仏間の共同研究の新しい基点として活躍が期待されます。

調印式は10月9日に行われ、山極壽一 総長、Antoine Petit CNRS総裁、Minh-Ha Pham パリ科学・人文学研究(PSL)大学副学長、Philippe Queilleエア・リキード 副社長らが出席しました。署名に先立って研究実施責任者の北川拠点長とCNRSのDavid Farrusseng主任研究員が共同ラボの説明を行いました。

この共同ラボは、北川拠点長が開発したガスを取り込める無数の小さな穴が空いた材料「多孔性配位高分子(PCP)」の開発・応用を進めるために設立され、日本とフランスの最先端の技術を集結することになります。PCPの第一人者である北川拠点長をはじめ、CNRSのFarrusseng 主任研究員、 Francois-Xavier Coudert 上級研究員など、触媒、分子シミュレーションやモデリング、さらにはガスの分離技術に関する専門家が、それぞれ日仏から参加します。

この連携で、PCPを用いたガスの回収や分離、触媒としての開発がより発展するとともに、本学とフランスの研究機関との交流がより深まることが期待されます。

調印式(左から、Queille副社長、Petit総裁、山極総長、Pham副学長)

研究実施代表者(Farrusseng主任研究員と北川拠点長)

北川拠点長による発表(研究交流と共同ラボ設立について)

出席者集合写真

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