教育学研究科のグローバル教育展開オフィスでは、事業の一環として幅広い分野で教育にかかわる著名な研究者や活動家による、レクチャーシリーズを開催しています。レクチャーシリーズの今年度テーマは、「越境する「日本型教育」の歴史的・多角的理解に向けて」です。
第8回は、杉田洋 國學院大學教授をお招きし、「エジプトで受け入れられた日本式Tokkats -今後の海外展開の課題と可能性ー」の演題で講演を行います。
前回に引き続き、オンラインでの開催となりますので、遠方にお住まいの方も、奮ってご参加ください。今年度は、あと2回講演を行う予定です。
多くの方のご参加をお待ちしています。
基本情報
- オンライン
オンライン開催(Web会議サービス「Zoom」使用)
- 在学生の方
- 企業・研究者の方
学生、教職員、および研究者
無料
イベント内容
講演者・演題
杉田洋 國學院大學教授
「エジプトで受け入れられた日本式Tokkats -今後の海外展開の課題と可能性ー」
4年前、日本・エジプト両国首相の間で交わされた「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)」における基礎教育分野において、エジプトにおける「特活」の推進がなされることになりました。私は、そのことにJICAの教育専門家として関わるようになりましたが、文化や価値観、社会情勢や教育制度などが異なる中、困難の連続でした。
「特活」の導入が、エジプト国民や教育関係者からの要望ではなく、大統領という上からの指示でスタートしたことが課題の始まりでした。そのほか、途中でEducation2.0という全面的な教育課程改革がなされたこと、一般校ではなくEJS(エジプト・日本学校)の設立が優先されたこと、せっかく養成したTokkatsu指導者であるマスタートレーナー(現「特活Officer」)の中には辞めていく人も出てきたことなどがさらに推進を難しくしていきました。
今、それでもこれらの様々な困難を乗り越え、EJSでの教育活動も軌道に乗りつつあります。学習指導要領に週1時間の「Tokkatsu」が規定され、18,000校全ての学校が取り組むことにもなりました。さらに、日本・エジプト合同で、「特活指導者」を公式に認定するためのシステムの策定も始まっています。
これまでの経緯を振り返り、日本式の何が受け入れられ、何が受け入れられなかったのか、今後のTokkatsuの海外展開の課題と可能性などについて述べてみたいと思います。
申し込み
以下のリンクよりお申し込みください。登録いただいたメールアドレス宛に、後日「Zoom」の参加リンクをお送りします。
第8回レクチャーシリーズ(2月19日:杉田洋先生)事前申し込みフォーム
教育学研究科グローバル教育展開オフィス
E-mail: globaledu*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)