監事ノート(4)(2013年11月22日)

監事ノート(4)(2013年11月22日)

 今回は、平成25年度の臨時監事監査結果について報告します。

 臨時監査は、大学の価値向上と社会的責任の推進という点に重点を置いて実施しているものです。

 年度当初の監査計画では、臨時監査として3つの重点項目を挙げ、対象部門を選定し、書面調査と面談によって実施することとしています。

 これまでに、3項目のうち2項目について監事監査を実施しましたが、本部担当部門および該当部局の協力により、初期の計画どおり進めることができました。

 これまでに終了した臨時監査は、臨時監事監査(教育)と臨時監事監査(研究)です。

 臨時監事監査(教育)については、「学士課程および修士課程の導入的プログラムの充実への取り組み」、および「博士後期課程修了者の進路選択支援への取り組み」という監査項目で5部局を対象に監査を行いました。これらの監査項目は、中期目標における「教育の質の向上」に関わるものです。

 臨時監事監査(研究)については、「産官学連携のグローバル化への取り組み」という監査項目で5部局を対象に監査を行いました。この監査項目は、中期目標における「研究の質の向上」および「社会貢献」に関わるものです。

 監査結果に関して、「京都大学の業務の執行状況は、京都大学の掲げる理念・中期目標から見て、中期計画、年度計画に沿って、適正かつ効率的な運営が行われている」と判断できるものでした。

 監査結果に対する監事意見は、「PDCAサイクルによる価値向上」の視点から、今後の大学運営に資するべく意見を述べています。

 これらの監事意見は、今後、関係部門で検討いただき、大学運営に活かしていただくことを期待しているものです。したがって、監事意見にどのように対処されたかについては、業務の担当責任者を対象とした翌年度のヒアリングにおいて確認することとし、PDCAサイクルが機能しているか否かをモニターすることとしています。

 監事監査が、京都大学の発展に繋がり、大学の理念・目標の達成に近づいて行けるよう意を尽くしてまいります。

監事 江島義道
監事 奥 正之