全学寄附研究部門「微生物科学寄附研究部門」を新設 (2008年9月30日)

全学寄附研究部門「微生物科学寄附研究部門」を新設 (2008年9月30日)

 京都大学では、平成20年10月1日から、全学寄附研究部門として「微生物科学寄附研究部門」を設置することになりました。

 この寄附研究部門は、従来のように特定の「部局」に設置されるものではなく、本学で初めて「大学」に設置される寄附研究部門です。

全学寄附研究部門「微生物科学寄附研究部門」の概要

設置年月日
(寄附受入期間)
平成20年10月1日
(平成20年10月1日から平成25年9月30日まで)
大学名 京都大学 (全学寄附研究部門)
寄附研究部門の名称 微生物科学寄附研究部門
寄附者 財団法人 発酵研究所
理事長 森田 桂
寄附者の概要
  1. 設立年月:1944年12月
  2. 本部所在地:大阪市淀川区十三本町2丁目17番85号
  3. 事業目的:発酵に関する研究を行い、あわせて発酵菌類などを収集、保存、利用に供し、学術および産業の発展に寄与する。微生物などに関する研究の支援、推進および知識・技術の普及を図ることにより、知的創造と産業の発展に寄与することを目的とする。
寄附予定額 寄附金総額 250,000,000円
寄附方法 一括寄附
寄附の時期 平成20年9月
担当教員 小川 順 特定教授 (寄附講座)
准教授又は助教 (公募中)
研究目的等  微生物科学研究の成果は、幅広い産業に波及している。このような微生物科学研究の広汎性を支えているのは、微生物機能の多様性である。本寄附研究部門では新たな発見を目指し、有用な微生物機能を多様性の中から探索することを基盤に、微生物機能の解析・応用を通して社会に貢献しうる独創的な新技術を開発することを目的とする。
研究内容等  循環型社会形成に資する環境保全技術などに有用な微生物機能の探索研究、ならびにその基盤となる微生物資源の収集・分類・保存に関する研究、さらには、探索により得られた微生物機能の解析・応用開発に関する研究・教育を実施する。
研究課題等  「新規微生物機能の探索を基盤とした環境保全技術の開発」を中心とした微生物科学研究に取り組む。すなわち、有用物質生産のためのバイオプロセス開発、エネルギー生産、環境浄化などに有用な微生物機能の探索・開発を基盤に、新しい発見を目指した独創的な研究を行う。また、これらの研究開発の過程を通じて微生物学教育を支援することにより、次世代の微生物研究者の育成を図る。さらに、本学の関連研究科等には微生物学研究を行っている研究室が複数あり、これらと本寄附研究部門が共同研究や情報交換を行うことにより、本学の微生物科学研究のさらなる進展に寄与する。

参考