第2回 平成24年11月8日(木曜日)開催

第2回 平成24年11月8日(木曜日)開催

議事

  1. 京都大学教員表彰制度の創設について
  2. 重要な財産の譲渡について
  3. その他

議事録

出席者
松本総長(議長)
赤松委員、有本委員、淡路委員、安西委員、江﨑委員、大竹委員、門川委員、北 委員、小寺委員、小松委員、土岐委員、中島委員、西阪委員、林 委員、福島委員、堀場委員、三嶋委員、山極委員、吉川委員、米原委員
欠席者
葛西委員、服部委員、畚野委員、森 委員、山田委員
  • 平成24年度持ち回り経営協議会の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 京都大学教員表彰制度の創設について
    京都大学教員表彰制度を創設するとともに、その表彰に関し必要な事項を定めることを目的とした京都大学教員表彰規程(案)及び京都大学教職員給与規程の一部改正(案)等について説明があり、審議の結果、原案どおり了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 本表彰制度について職員は該当しないのか。
    ● 職員については、国の時代には昇給・昇格は年功序列であったが、本学では勤務評定を確実に行い、成績が優秀な者であれば、若くして昇給・昇格させ、それに伴って給与が上がるという給与制度を導入している。
  2. 重要な財産の譲渡について
    熊取町より、交差点改良事業のため、原子炉実験所敷地の一部を取得したい旨要望があったため、当該土地を売却することについて説明があり、審議の結果、原案どおり了承された。

報告

  1. 2012ノーベル生理学・医学賞の受賞について
    山中 伸弥 iPS細胞研究所長・教授が2012ノーベル生理学・医学賞を受賞した旨の報告があった。
  2. 農学研究科附属農場における重要な財産の譲渡等について
    農学研究科附属農場の敷地について、本学、高槻市及び独立行政法人都市再生機構の三者において平成21年9月28日付で交換した「京都大学大学院農学研究科附属農場の移転等に係る覚書」に基づき、平成24年7月31日付で独立行政法人都市再生機構との間で、高槻農場の敷地の一部について土地売買契約を締結した旨の報告があった。併せて、同日付で同機構との間で木津川新農場の土地売買契約を締結した旨の報告があった。
  3. 平成25年度概算要求について
    文部科学省から財務省へ提出された、平成25年度概算要求の概要及び京都大学に係る要求事項について説明があった。
  4. 財務報告書(ファイナンシャルレポート2012)について
    本学の財務状況を広く開示し、説明責任を果たす取り組みの一つとして、平成23事業年度の財務報告書を発行した旨の報告があった。
  5. 国立大学のミッションの再定義への対応等について
    今年6月に策定された「大学改革実行プラン」に基づき、文部科学省から各国立大学に対してミッションの再定義に関する進め方の説明や資料要求があった旨の報告があり、それに対する本学の対応について説明があった。併せて、これに関連して今後学内で進める教育研究組織改革の検討体制やスケジュール等の説明があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 教育研究組織の見直しについて、検討体制のみならず、データを分析して戦略のオプションを示す体制が必要ではないか。自学のデータはもっていても、比較対象となる他機関のデータを分析する体制が必要ではないか。
    ● 学内では、図書館で論文データを集め、研究担当理事、情報環境機構長を中心にその他のデータを集めており、研究担当理事の下に分析チームを作っている。
    ○ ミッションの再定義の平成24年度における実施には臨床医学と工学の分野における世界の中での日本の論文レベルが下がってきているという問題点や、各教員の教育方法や大学における入口と出口の問題など大学教育の質的転換が必要という課題が背景にある。京都大学としてその点をどう考えているのか、どういう大学になっていきたいのか、全体で共有する必要がある。
    ● 工学分野が評価される場合に、物理、化学、材料、生命科学といった分野を除いて純粋のコアに残ったところだけを見ると少数に見える。工学はそれらに横串を通したものであり、どう評価するかを今後検討したい。
    医学に関しては、臨床研修制度が6年前に大幅に変わり、大学院の学生が一時期減少したが、近年増加してきており、学位制度をしっかりできるようになったと考える。また京都大学の臨床系、医学系の1人当たりの論文数はトップクラスを維持している。日本の医学が世界の中で遅れている背景には国際的な大規模な臨床治験の質の低さがあったが、このたび本学の附属病院が厚生労働省から臨床研究中核病院に指定されたので大規模な治験を行い、多くのデータが出てくるよう努力したい。
  6. 高大接続型京大方式特色入試の一部導入に向けた検討の開始等について
    平成24年6月22日に総長が記者会見を行った「高大接続型京大方式特色入試の一部導入に向けた検討の開始」をはじめ、現在進めている入試改革検討状況について説明があった。
  7. 国際高等教育院(仮称)について
    教養・共通教育実施体制の再編案に関する大学改革特別委員会での検討状況について報告があった。
  8. その他
    委員による自由な意見交換を行った。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 近年医療を取りまく技術の進歩は著しいものがあり、それぞれの医療現場での専門知識、経験年数のある人材が求められる中、京都大学ではどのような取り組みをされておられるか。
    ● 医師、ナース以外の職種について、例えば臨床工学技士については人工透析や体外循環等、リハビリテーション技士には心臓リハビリテーションや呼吸リハビリテーション等色々な仕事ができるようローテーションで回すなどし、医療の効率化と安全性を確保するとともに、幅広いキャリアを持たせる取り組みを行っている。