大西 珠枝

大西 珠枝

大西 珠枝(おおにし たまえ)

財務・広報担当

特命事項
財務企画、財務戦略、資金管理・運用、男女共同参画

メッセージ

 平成20年10月から松本総長の下で総務・人事・広報担当理事・副学長を務めてきましたが、平成21年11月1日より担当の一部変更があり、財務・広報担当となりました。

 これまでの総務・人事担当としては、松本総長のリーダーシップの下、副理事、理事補、総長室等の設置による戦略的・機動的な学内運営体制づくり、タテ割りになりがちな事務部の総合調整、次期中期目標期間に向けた事務改革推進のプラン策定、職員研修の充実、「中間職」の検討などにあたってきました。職員の採用については、春の新型インフルエンザ流行の影響で近畿地区の統一採用試験実施が約2ヶ月遅れたにもかかわらず、京都大学を職場としたいという意識の高い優秀な人材を採用することができました。まだ検討中の案件もありますが、これらについては、年度内にとりまとめられる見込みです。

 新たに担当する財務に関しては、資産の適正な管理・運用、予算の編成・執行、経費削減、学内予算の有効な配分、適正な経理処理を行うことを通じて京都大学の財務基盤を安定させ、教育・研究・医療活動の向上が図れるよう尽力したいと思います。

 京都大学では、法人化後、基礎的経費を支える国からの運営費交付金が毎年度1%削減されるとともに病院収入に効率化係数が課せられる中で、競争的資金の獲得とその間接経費の全学的活用、資金運用の工夫等により、財政基盤を維持しながら、教育・研究・医療活動を低下させることなく運営してきています。平成22年度からの第2期中期目標期間の国の予算方針については、現時点では必ずしも明らかではありませんが、国の財政状況を考えると決して楽観できません。第2期中期目標期間に向けて、効果的な概算要求と競争的資金の獲得、確実な資金運用、事務改革と連動した経費削減、適正な経理処理の仕組みづくり等に努めたいと思います。

 また、広報については、松本総長の情報発信力の強化を図るという方針の下、総長と京大記者クラブとの定例懇談会を毎月開催したり、DVD、マンガ等の新たな媒体の活用を行ってきました。引き続き京都大学として統一感を維持しながら、各部局の広報活動との連携・支援や国内外への情報発信の強化に努めたいと思います。

 最後に、特命事項である男女共同参画については、平成21年度から5年間にわたる京都大学男女共同参画アクション・プランが平成21年3月に決定されました。これに掲げられた事項を着実に担当部局において取り組んでいくことが大切であり、そのフォローアップの仕組みもつくっています。教育・研究・就業と家庭生活の両立支援など働きやすい環境づくりとともに、京都大学の構成員の意識を高めるべく、今年度は啓発活動に力を入れています。女性教員の比率の向上と女性職員の管理職登用の数値目標達成などを通じて、多様な人材がいきいきと活躍できる京都大学の実現を目指していきます。

 京都大学がその使命である教育・研究・医療、社会貢献のそれぞれにおいて活動を広げ、さらに大きく発展するための環境を整えるよう、これからも松本総長の指導力の下、他の理事、本部・各部局の教職員の方々と力を合わせて努力していきたいと存じます。