西村 周三

西村 周三
西村理事・副学長の写真

西村 周三(にしむら しゅうぞう)

国際交流・情報基盤担当(副学長)

特命事項
国際戦略、教育研究資金戦略
その他の所掌事項
国際交流推進機構、情報環境機構、海外拠点形成、京大基金(KAPを含む。)、財団関係(京大会館の運営を含む。)

メッセージ

このたび、平成18年3月に退任された本間理事の後任として、4月より理事・副学長に命ぜられました。私の担当は国際交流と情報基盤の担当であり、国際交流に関しては、横山俊夫国際交流推進機構長および同機構に関与する教職員と協力しつつ、私は特に中国をはじめとする諸国、諸地域との研究・教育の交流を進めるという役割を担う予定です。とりわけ海外で、本学での教育・研究を国際的に展開していくための拠点作りを行うことが、大切なミッションとなります。

現在、京都大学は、外国からの研究者や留学生を多数受け入れていますが、世界各国の主要な大学と比べて、質量とも、十分に国際化しているとは言えません。また日本の学生諸君が、海外で研修をうける機会も決して十分とは言えないと思われます。これまで、ともすると、かけ声倒れに終わっていた国際交流を、より実のあるものにするというのが、私に課せられた一つの業務であると考えています。

いまひとつの仕事は、京都大学内の情報基盤を確立するというミッションです。これは、松山隆司情報環境機構長をはじめ、多くの関係者と協力しつつ進める業務です。近年のIT技術の進歩はとどまるところを知りませんが、それにともなって数多くの新しい課題が生じてきています。情報というものが、大学の死命を制するものであることは言うまでもないことですが、この情報という資産をさまざまな脅威からいかに守るか、しかしながら同時に、ただ守るだけでなく、学内の情報資産をいかに学内外で開かれたものにしていくか、という課題があります。

近年の情報環境の変化のスピードはきわめてテンポが速く、限られた人員でこの課題をこなしていくことが大変難しくなっています。このため、関連する教職員の負担は著しく増大しています。このような状況は、一般企業に関しても同じですが、一般企業ではこれに対処するために、役員にCIO(Chief Information Officer)という役職を設けて、組織として、情報の管理の位置づけをきわめて重要視する企業が増大しています。大学という組織は、一般企業とは性格をやや異にするわけですが、むしろ一般企業以上に、組織としての情報のマネジメントが大切であると言えましょう。微力ながら、こういった情報基盤の整備に努力したいと考えています。

以上の業務のほかに、種々の国際戦略、教育研究資金戦略などが私の所掌事項となります。これらのいずれの業務も、実は、私が専門的知識を持つ分野ではないことを就任にあたり白状しておきます。しかしながら、大学というところは、数多くの専門家を抱えた集団であるわけですから、この専門家を上手に頼りにすることができる素人の役割が重要であるという手前勝手な理屈をつけて、職責を全うしようと考えております。みなさまどうかよろしくお願いいたします。

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