京都大学春秋講義

京都大学春秋講義

 春秋講義は、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的資源について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988(昭和63)年秋から開講しています。講義はメインテーマをもうけ、時宜を得たテーマについて講義を行います。

平成25年度秋季講義

テーマ

「安心・安寧の社会を求めて」

日時および内容

9月21日(土曜日) 13時00分~16時20分 (開場12時30分)

13時00分~14時30分 こころの時代を生きる
皆藤 章 教授(教育学研究科)
14時50分~16時20分 地球温暖化、情報化、高齢化時代における防災・減災
寶 馨 教授(防災研究所)

9月29日(日曜日) 13時00分~16時20分 (開場12時30分)

13時00分~14時30分 安定した経済社会における再生可能エネルギーの役割
諸富 徹 教授(経済学研究科)
14時50分~16時20分 豊かな老いを求めて-フィールド医学の現場から-
松林 公蔵 教授(東南アジア研究所)

会場

京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
(京都市左京区吉田本町)

定員

500名(各日とも当日先着順)

対象

どなたでもご参加いただけます。

受講料

無料

申し込み

不要

講義の概要

テーマ: 「安心・安寧の社会を求めて」

9月21日(土曜日)

  • 13時00分~14時30分
    「こころの時代を生きる」 皆藤 章 教授(教育学研究科)
    こころの時代と言われて久しいですが、いまもこころの時代であると言えるでしょう。現代を生きる多くの老若男女は、学校、地域、職場、病院など、さまざまな人間関係の営みの場で、大きなストレスを抱えています。ライフサイクルのあらゆる時代で、こころは悲鳴をあげていると言えるでしょう。そのような時代をわれわれはいかに生きてゆけばよいのでしょうか。心理臨床家の経験から現代を生きる「窓」を探してみたいと思います。
  • 14時50分~16時20分
    「地球温暖化、情報化、高齢化時代における防災・減災」 寶 馨 教授(防災研究所)
    国内外で頻発している地震・津波・台風・高潮・洪水・地すべり・火山噴火・熱波・竜巻などの自然災害の事例と特徴を解説します。これらの災害から身を守るために普段から考えておくべきことを説明し、情報社会、高齢社会における課題を示します。地球科学的な基礎知識から一般住民の日常生活における防災・減災に至るまで、地球温暖化、グローバル化、国土強靭化、レジリエンス、自助・共助・公助の観点からも解説を加えます。

9月29日(日曜日)

  • 13時00分~14時30分
    「安定した経済社会における再生可能エネルギーの役割」 諸富 徹 教授(経済学研究科)
    東日本大震災で一時的とはいえ、電力供給が途絶えたり、夏場に電力需給が逼迫したことで、我々は大幅な省エネを迫られました。これらを乗り越えて再び、安定した電力システムの構築は可能なのでしょうか。電力システム改革や再生可能エネルギーの急速な普及拡大など、直面する課題は多くあります。本講義では、これらの課題に加え、分散型電源である再生可能エネルギーが、地域再生に果たす役割にも焦点を当ててお話しします。
  • 14時50分~16時20分
    「豊かな老いを求めてーフィールド医学の現場からー」 松林 公蔵 教授(東南アジア研究所)
    日本は超高齢社会となりました。「人生いかに生きるか」という課題は、かつては若者たちの問いかけでしたが、今では、高齢者の問いでもあります。高齢者の病気は病院だけでは完結しません。老化と慢性病をかかえながら過ごすのは家庭であり地域です。したがって、私たちは病院から地域へでてゆく「フィールド医学」を始めました。本講義では、日本やアジアのフィールドで出逢った高齢者の方々から学んだことをお話ししたいと思います。

問い合わせ先

京都大学渉外部広報・社会連携推進室
〒606‐8501 京都市左京区吉田本町
Tel: 075-753-2233(月曜日~金曜日 9時00分~17時00分)
Fax: 075-753-2246
E-mail: Kinen52*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催:京都大学
後援:京都府/京都市