JSPS「リスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点」第3回包括シンポジウムを開催しました。(2013年10月28日~29日)

JSPS「リスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点」第3回包括シンポジウムを開催しました。(2013年10月28日~29日)

 本学工学研究科を日本側拠点機関、マラヤ大学をマレーシア側拠点機関として実施している日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「リスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点」の一環として、第3回包括シンポジウムを宇治おうばくプラザで開催しました。

 1日目午前中のオープニングセッションでは、事業開始から2年半の共同研究・交流の様子を綴ったスライドショーの上映に始まり、北野正雄 工学研究科長・副理事の歓迎の挨拶、日本側コーディネーターの清水芳久 工学研究科教授、マレーシア側コーディネーターのNik Meriam Nik Sulaiman マラヤ大学教授からの挨拶および研究進捗状況紹介、続いて佐藤祐一 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員による招待講演を行いました。午後にはポスターセッションでの74件の発表に続き、中北英一 防災研究所教授、中村正久 滋賀大学環境総合研究センター教授による基調講演が行われました。

 2日目は4研究グループ(水文、水質、環境リスク、ガバナンス)に分かれて、現在までの研究の成果報告と今後の若手研究者育成計画、教科書作成計画等について具体的な議論を進めました。

 クロージングセッションではコーディネーターから、この研究教育拠点事業を通して両大学が拠点となって流域管理を推進し広く社会に貢献していくことの大切さが強調され、参加者全員でその思いをあらためて共有することとなりました。また、今回は特に若手研究者の研究推進奨励のため「優秀ポスター賞」が設けられ、本学修士課程学生を含む12名が表彰されました。今後の国際学術交流・共同研究を推進していく担い手としての活躍につながることが期待されています。

 マレーシアからの来日研究者45名を含み、本学学生も合わせて130名の参加者を得たシンポジウムは盛会のうちに幕を閉じ、本事業の研究成果達成に向けての重要な布石となりました。


左から北野研究科長・副理事、清水教授、Nik Sulaiman教授

オープニングセッションでの記念品交換

優秀ポスター賞を受賞した本学大学院生

中北教授の基調講演

シンポジウム参加者