京都大学東京フォーラムを開催しました。(2011年10月5日)

京都大学東京フォーラムを開催しました。(2011年10月5日)

 「京都の知~文明の危機と京都学派~」をテーマに、京都大学東京フォーラムをホテルニューオータニで開催しました。出席者は約250名で、学外からは本学卒業生を中心とした国会議員、企業、官公庁の関係者等が多く参加され、学内からは松本紘 総長をはじめ、理事・副学長、副理事、部局長等が出席しました。

 京都大学東京フォーラムは、京都大学の個性豊かな研究者が、その成果を首都圏にて発信する場として実施しています。今回のフォーラムは、3月15日に開催を予定していましたが、東日本大震災により順延したもので、危機の時代といわれる現代において、「京都学派」に代表される京都の知の可能性を、出席者とともに考える機会としました。

 フォーラムは、竹沢泰子 理事補/人文科学研究所教授の司会のもと、大西有三 理事・副学長による開会の挨拶により始まりました。続いて、松本総長の挨拶の後、佐伯啓思 人間・環境学研究科教授が「京都学派の今日的意味;「危機の時代」のただ中にあって」と題して、また中西寛 法学研究科教授が「世界との対話-文明的視座からみた“京都学派”」と題して、それぞれ講演を行いました。次に、浅野耕太 総長室副室長/人間・環境学研究科教授がコーディネーターを務め、佐伯教授、中西教授をパネリストとして、会場から寄せられた質問に回答する方法でパネルディスカッションを行いました。

 フォーラムに続いて開催した懇親会では、阿辻哲次 理事補/人間・環境学研究科教授の司会により進行し、松本総長の挨拶の後、和田紀夫 日本電信電話株式会社会長、国会議員による京都大学同窓会の事務局長を務められる竹本直一 衆議院議員、長尾真 元総長/国立国会図書館長、望月晴文 元経済産業事務次官から、それぞれ挨拶がありました。いずれも各界を代表する本学の卒業生であり、特に和田会長からは、財界で活躍する有力卒業生が結束して本学を支援する 「鼎会」(かなえかい)という新たな団体発足について発案があり、多くの出席者から賛同が得られました。

 今回の東京フォーラムは、首都圏における本学の情報発信という目的に留まらず、各界で活躍される本学関係者の結束を図り、本学と、本学に縁のある関係者を繋ぐ契機にもなりました。本学では、このような機会を継続的に提供することで、より一層の情報発信、交流の機会提供に努めていきます。


左から大西理事・副学長、松本総長、竹沢理事補

左から佐伯教授、浅野総長室副室長、中西教授

フォーラム会場の様子

パネルディスカッションの様子

左から懇親会で挨拶される和田会長、望月元経済産業事務次官、竹本議員、長尾元総長、および司会の阿辻理事補

懇親会場の様子

松本紘総長の挨拶