第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN'11)国内予選で京都大学チームが1位を受賞しました。(2010年12月7日)

第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN'11)国内予選で京都大学チームが1位を受賞しました。(2010年12月7日)

 仙台で開催された第2回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト日本予選大学生部門(高専、専門学校、大学院を含む)において、工学研究科ナノ・マイクロシステム研究室(田畑研究室)の4回生有志で結成されたチーム「TBT」が、昨年に引き続き1位を受賞しました。

 このコンテストはMEMS(微小電気機械システム)デバイスを用いたアプリケーションを提案し、試作した成果を競う国際コンテストで、アイデアのユニークさや社会に役立つかなどのポイントが審査されます。同チームが作成したアプリケーションは指文字翻訳機「TEMS(Talking Equipment from Manual Sign)」で、加速度センサと磁気センサを組み合わせて手話で使われる指文字を認識し、音声に変換する装置です。聴覚障害のため言葉を発することが不自由な方が、手話を知らない人に意思を伝える際の補助機器として考案されました。

 大会関係者によると、製作されたアプリケーション「TEMS」は、一日目の一般投票、二日目の審査員による審査とも文句なしの1位での予選通過だったとのことでした。予選通過で一安心したチームメンバーは、現在は卒業研究に向けて全力投球しています。来年の6月に北京で開催される世界大会に向けた活動は、3月から再スタートするとのことです。昨年の世界大会では3位を獲得したチーム「TBT」の、来年の世界大会での活躍が期待されます。


指文字翻訳機「TEMS」

予選二日目のプレゼンテーションの様子
 
チーム「TBT」メンバー