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宮 紀子 人文科学研究所助教が日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞を受賞しました。(2009年1月30日)

  日本学術振興会賞は、日本学術振興会が優れた研究を進めている若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的に平成16年度に創設したものです。また、同賞を受賞した若手研究者の中から、我が国の学術の発展に寄与することが特に期待される者5名以内に与えられるのが日本学士院学術奨励賞です。これらの栄誉ある賞が宮紀子 人文科学研究所助教に授与されることになりました。
  授賞式は3月9日(月曜日)に日本学士院で行われる予定です。
  以下に、宮 人文科学研究所助教の略歴、業績等を紹介します。

 宮 紀子 助教は、平成6年3月京都大学文学部を卒業、同11年3月同大学院文学研究科博士後期課程を研究指導認定退学し、同年4月日本学術振興会特別研究員に採用、同13年7月京都大学人文科学研究所助手に採用、同14年7月文学博士号を取得、同19年4月から同助教となり、現在に至っています。

 今回の受賞は、「モンゴル時代の文化政策と出版活動」の研究によるもので、モンゴル人支配下の中国の文化事象の発掘と再評価を通して、元代を中国伝統文化の破壊の時代とみなす従来の歴史認識を一変させる新たな視点を提示しました。
   元朝モンゴル帝国治下で出版された漢字資料のみならず、絵画や工芸品、またイスラームやアラブ、モンゴル資料を併用する手法で、モンゴル支配圏における人の交流や文化の伝承と創造の実態の解明に大きく寄与しました。具体的には、この時代に口語体の小説や戯曲が多数出版され、またモンゴル貴族向けの挿絵入り儒学書が流布したことに着目し、モンゴル朝廷が前代の中国の文化を受け継ぎ、その古典学を保護し、更に発展させて、今日の中国文化の形成に決定的な役割を果たしたことを跡づけました。他方、朝鮮半島や日本を含む東アジアの文化研究を、中央アジアやアラブ・イスラーム方面の研究と関連づける可能性を示した功績も大きいです。
  その研究成果は内外の学者により極めて高く評価されており、今回の日本学術振興会賞および日本学士院学術奨励賞の対象となったものです。

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