京都大学未来フォーラムを開催しました。(2008年7月18日)

京都大学未来フォーラムを開催しました。(2008年7月18日)

 京都大学では、平成16年度から、様々な分野で活躍するOB・OGを講師として、学生や教職員をはじめ広く市民の方々に講演と意見交換の場を提供する公開講座「京都大学未来フォーラム」を定期開催しています。

 今回、京都大学農学部・農学研究科を卒業された福岡伸一 青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授をお招きし、「生命観を問い直す」というタイトルでご講演いただきました。 

 福岡教授は、500人近い参加者を前に、要所要所に絵画の絵解きを印象的に織り込んで講演を進められました。狂牛病にかかわるプリオンの不思議な特性を例に取って、生命の謎に迫るには、部分のみに注目する分解的なアプローチでは限界があるとして、「生命に「部分」はない、生命は分けられない」というメッセージで締めくくられました。

 講演に熱が入り質問時間を設けることはできませんでしたが、終了後もたくさんの方がサインを求めるなど、熱気あふれる講演会となり好評のうちに閉会しました。

 次回の未来フォーラムは、11月17日(月曜日) 、住友商事株式会社相談役・宮原賢次氏にご講演いただく予定です。
 


著書『生物と無生物のあいだ』にサインを求める参加者に時間ぎりぎりまでサインに応じる福岡氏