京都大学未来フォーラム (第34回)

京都大学未来フォーラム (第34回)

開催日時 平成20年7月18日(金曜日) 18時15分~19時45分 (開場17時30分)
場所 京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
*駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。
テーマ 「生命観を問い直す」
講師 青山学院大学教授・分子生物学者 福岡 伸一 氏
講演概要  現在、私たちの周りには生命操作を巡る様々な議論がある。遺伝子組み換え、クローン技術、ES細胞、臓器移植・・。これらを可能とする先端技術の通奏低音には、ひとつの明確な生命観がある。生命とはミクロな部品が集まってできたプラモデルであるという見方、すなわち機械論的生命観である。
ルドルフ・シェーンハイマーは、生命が「動的な平衡状態」にあることを最初に示した科学者だった。私たちが食べた分子は、身体を構成する分子と絶え間なく交換されつづけている。つまり生命とはプラモデルのような静的なパーツからなりたっている分子機械ではなく、パーツ自体のダイナミックな流れの中に成り立っている効果そのものなのである。
この「動的平衡」論をもとに、生物を無生物から区別するものは何かを、私たちの生命観の変遷とともに改めて考察してみたい。
対象 どなたでもご参加いただけます
定員 500名 (申し込みによる先着順)
参加費 無料
申込み

定員になりましたので、申し込みを締め切りました。多数のお申込をありがとうございました。 (7月3日)

当ページ申込フォーム、ファックス又は、はがきでお申し込みください。ファックス、はがきの方は、 「未来フォーラム参加」と明記のうえ、氏名、職業、電話番号(ファックスの方 は、ファックス番号も加えて)ご記入下さい。参加証をお送りします。

<申し込みシステムについて>
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お問合せ 企画部社会連携推進課
TEL 753-2233 (月曜日~金曜日 9時00分~17時00分)
FAX 753-2286
E-mail:kinen52*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (「*」を「@」に変えてください)
主催 京都大学
後援 財団法人 京都大学教育研究振興財団

講師略歴

1959年東京生まれ。京都大学農学部卒。米国ロックフェラー大学およびハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授を経て、2004年より青山学院大学理工学部 化学・生命科学科教授。専門分野で論文を発表するかたわら一般向け著作・翻訳も手がける。著書に、狂牛病禍が問いかけた諸問題について論じた『もう牛を食べても安心か』(文藝春秋社文春新書、科学ジャーナリスト賞)、ノーベル賞受賞の定説に一石を投じた『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞)、『ロハスの思考』(木楽舎ソトコト新書)、翻訳にノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ氏の自伝『モッタイナイで地球は緑になる』、築地市場の全貌を明らかにした『築地』(ともに木楽舎)など。“生命とは何か”という永遠の問題を動的平衡論から問い直した近著『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、新聞、雑誌、ネットなどで評判を呼び、50万部を超えるベストセラーに。2007年度サントリー学芸賞および、中央公論新書大賞を受賞した。