「大震災後を考える」第一弾 京都大学発・新技術セミナー「土壌からの放射性物質の洗浄除去と植物への影響」を東京オフィスで開催しました。(2011年7月14日)

「大震災後を考える」第一弾 京都大学発・新技術セミナー「土壌からの放射性物質の洗浄除去と植物への影響」を東京オフィスで開催しました。(2011年7月14日)

 産官学連携本部では、一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)との共催で、東京オフィスにおいて新技術セミナーを開催しました。

 「土壌の清浄」は東日本大震災、それに続く原発事故という難局を乗りきるための重要な課題のひとつです。これに関する本学の研究成果を披露し、技術移転につなげる場として、企業を中心としたJBAの会員を対象に当セミナーを企画したところ、予想を大きく上回る反響で、非会員からの申し込みも相次ぎ、早々に定員を満たしました。さらに、京都大学シンポジウムシリーズ 「大震災後を考える」の第一弾としても報道されるところとなり、当日はテレビや新聞の報道各社も訪れて大盛況となりました。

 セミナーはまず、塩田浩平 理事・副学長による主催者挨拶に始まり、岡倉伸治 産官学連携本部教授による「京都大学のサイエンスの世界と社会貢献」、古屋仲秀樹 物質-細胞統合システム拠点准教授による「フロテーション法による放射性廃液の高速処理技術」、高橋知之 原子炉実験所放射線安全管理工学研究分野准教授による「放射性セシウムの土壌浸透及び土壌から植物への移行」、豊原治彦 農学研究科・応用生物科学専攻准教授による「無機系吸着剤と凝集沈殿剤による放射性物質汚染土壌の洗浄」、佐藤敦政 アース株式会社代表取締役による「共同研究から得た新技術放射性物質汚染土壌洗浄工法の具現化への取組」の講演が続きました。

 約130名の参加者は皆熱心に聞き入り、「大震災後を考える」シリーズ第1回として、順調なスタートを切ることができました。

 なお、参加できなかった方々のご要望にお応えして、8月4日(木曜日)に追加セミナー「土壌・水質汚染の実態と放射性核種の高速除去」の開催を予定しています。(詳細は近日中にJBAのホームページに掲載されます。)

 今後も産官学連携本部は東日本の産業界との連携を図るため、東京オフィスを拠点とした活動を進めていきます。


左から塩田理事・副学長、岡倉教授、古屋仲准教授


左から高橋准教授、豊原准教授、佐藤アース株式会社代表取締役


満席となった東京オフィスの会場

 

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