京都大学メールマガジン Vol.77

京都大学メールマガジン Vol.77

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京都大学メールマガジン vol.77

http://www.kyoto-u.ac.jp/

■[2012年11月22日号 目次]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆1. トピックス
◆2. 監事からのメッセージ【監事 江島義道】
◆3. 特集【白眉センター 特定助教 江間有沙】
◆4. ニュース
◆5. イベント情報
◆6. 研究情報
◆7. 京大の「実は!」(Vol.1 「清風荘(1)庭園編」)
◆8. 広報コラム

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◆1.トピックス 
京都大学大学文書館にて、企画展「屏風に名を残した教員たち」を開催中
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京都大学には、本学の歴史に係る各種の資料の収集、整理、保存、閲覧および調査研究を行うことを目的として設置された、大学文書館があります。大学文書館では現在、企画展「屏風に名を残した教員たち」を開催中です。

昨年度大学文書館に寄贈された一隻の屏風。
そこには、戦前京都大学の著名な教員たちの自筆署名が記された色紙が貼り込まれていました。
屏風に名を残した教員たちと、色紙が書かれた時代を振り返る貴重な展示です。
多くの方々のご来場をお待ちしています。

・開催期間:2013年1月20日(日曜日)まで開催中
・場所:京都大学百周年時計台記念館1階 歴史展示室
・開催時間:9時30分~17時00分
・休館日:12月3日(月曜日)、12月28日(金曜日)~1月3日(木曜日)、1月7日(月曜日)
・入場:無料

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/130120_1.htm

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◆2.監事からのメッセージ 【監事 江島義道】
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「監事の役割と監査の視点」

本年4月1日に、平井紀夫監事および畑守人監事の後任として、奥正之氏とともに監事に就任しました。それまでは、京都工芸繊維大学において学長の職を務めていました。
京都大学における監事監査は、大学の健全な運営と価値向上に資するため、業務運営および会計処理の適法性等について公正不偏な立場で調査、検証し、監査結果に基づき、助言、提言等を行うことと定められています。
監事の役割は監査業務を通して大学の健全な運営と価値向上に貢献することにありますので、業務運営および会計処理等の実情を正確に把握し、監査し、率直な監事意見を表明してまいります。このことが、京都大学の発展に繋がり、大学の理念・目的の達成に近づく道であると考えています。
今年度の監査では、以下の三つの視点を重視して監事監査を行います。
(1)トップから現場までの一体的な業務運営
総長サイドから現場サイドまでの業務の流れが一体的に運営されているかについて特に注視して監事監査を行います。
(2)ステークホルダーを向いた業務運営・業務改善
各部・課等が行っている業務は、最終的にはステークホルダー(学生、教職員、企業、社会、国、世界等)の満足度を向上させることを目的としています。したがって、効果性、利便性、効率性の向上に向けた業務改善の努力は、ステークホルダーの満足度の向上に資するものでなければならないと考えます。そこで、業務運営と業務改善努力が、ステークホルダーの満足度の向上にどのように反映されているかに注視して監事監査を行います。
(3)外部への説明責任
外部に向けての監事監査の役割は、監事監査の具体的内容を社会に説明し、大学の説明責任の機能の一端を果たすことです。したがって、監事監査の結果を、コンプライアンスが確保されているかの事項を含め、外部に公表してまいります。外部への説明責任を果たすことは、社会との対話を通して社会の声を咀嚼し、大学が最良の行動を選択する道に繋がると思います。

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◆3.特集 【白眉センター 特定助教 江間有沙】
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学際育ち―というのは、私が自己紹介をするときに使う言葉の一つです。科学技術と社会の問題など、複合領域にまたがる問題解決型のアプローチ法を学んだ私は、「安全・安心」や「プライバシー」といった、まさに学際的なテーマに魅力を感じるようになりました。
「安全・安心」「セキュリティ」や「プライバシー」といった単語は、日常会話でも使われています。これらが議論するに値する重要な概念であることに、誰も異論はないと思います。
しかし、これらの単語が身近な例に戻されると、とたんにそれが誰にとってどのような意味を持つのかが曖昧になってきます。たとえば、科学技術は安全や安心を促進するためのものである一方で、時には安全・安心を脅かすものにもなる可能性があります。あるいは人によって、場面によって何が「プライバシーの侵害」とみなされるかも変化します。
「安全・安心」や「プライバシー」という単語そのものは、使う人や時代によって変わる空っぽの記号なのかもしれません。しかしそれらには、どのように語られてきたかという歴史が、またどのような未来にしたいかという思いも、同時に込められています。
結果として人々の日常から国家に至るまでの様々な場面で安全や安心が得られたり、あるいはプライバシーが脅かされたりするというのではなく、そこに至るまでに、どのような人やモノの具体的なやり取りがあり、ネットワークが形成されてきた、あるいはこなかったのか、そのブラックボックスを開けて解釈していく作業が、私の白眉プロジェクトのテーマの一つです。
さて、そんな学際育ちの私にとって、白眉センターは、素晴らしい研究環境を提供してくれるだけではなく、いろいろな分野の研究者がいるということで、とても刺激的かつ居心地のよい場所でもあります。白眉というほかにない素敵なネットワークが、どのように形成され、またそこからどのような新しい知が生み出されているのか、それを内部にいながら関与・観察するのが、私の裏の白眉プロジェクトです。

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◆4.ニュース
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京都大学の最新のニュースを紹介します。

○総合博物館 平成24年度特別展「クニマスと共に-過去から未来へ-」を開催中
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70年の時を越えて生還し、原産地の秋田県田沢湖から1935年に山梨県西湖に移植されたものが命をつないでいたクニマス。本展では、西湖でのクニマスに関する最新の研究を紹介するとともに、人とクニマスの関わりを過去、現在、そして未来へ向けて考えていただくための特別展となっております。また、クニマス講演会を開催期間中の11月24日(土曜日)13時30分から総合博物館で開催します。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/121105_1.htm

▼その他のニュースはこちらからご覧いただけます。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?type=monthly&;c2=0

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◆5.イベント情報
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京都大学では、様々なジャンルのイベントを多数実施しています。

○京都大学未来フォーラム(第55回)
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第55回目の今回は、講師に工学部卒のGCAサヴィアングループ株式会社取締役・一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授・インテグラル株式会社代表取締役 佐山展生氏をお迎えし、「M&Aの本質と企業価値向上-組織と個人の最適な関係-」をテーマに、「M&Aの本質」と「組織と個人のあるべき関係」についてお話をしていただきます。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h8/d2/news4/2012/121205_2.htm

○第31回品川セミナー
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京都大学には、学部や大学院のほかに、現在22の附置研究所と研究センターがあります。これらの研究所群が一体となって、学問の最先端の様子を広く一般の方々にお届けするとともに、その声を直接お聴きすることを目的として、毎月第1金曜日の夕方に、東京・品川で連続セミナーを開催しています。
第31回目の今回は、物質-細胞統合システム拠点 田中耕一郎 教授を講師として「テラヘルツ波が切り拓く新しい科学」についてお話をします。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/121207_2.htm

○平成24年度京都大学沖縄講演会「ふたつのみやこの近代:京都と首里・那覇」
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京都と首里・那覇には共通する来歴と正反対の命運を指摘できます。いずれもかつての首都としての存在意義を奪われ、一地方都市として再生の道を歩んできました。他方、戦争末期に、京都は原爆投下候補地として壊滅的空襲を免れましたが、首里と那覇は1944年10月の大空襲と翌年4月の米軍上陸により壊滅しました。いずれの都市においても、都市の近代化について、京都大学の卒業生が大いに力を発揮した点に注目し、人間・環境学研究科 伊從 勉 教授がお話しします。(※本講演会は沖縄県那覇市での開催です。)

詳しい内容はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/121215_2.htm

▼他にも多くのイベントを予定しています。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?type=calendar

▼また、広く一般の方にもご参加いただける公開講座、講演会、シンポジウム
などはこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education/open/open_course/index.htm

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◆6.研究情報
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京都大学の最新の研究成果5件を紹介します。

○太陽エネルギーを駆動力として二酸化炭素を取り込む新手法を開発-二酸化炭素の資源化に期待-
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/121119_1.htm

○新規発癌遺伝子アポベック3による新たな発癌機構
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/121106_1.htm

○西田幾多郎の直筆原稿を閲覧・検索できる京都学派アーカイブを公開
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/121113_1.htm

○作動中のリチウムイオン電池ナノ界面を世界で初めて観察 ~蓄電池の劣化原因解明へ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/121024_1.htm

○海洋プレートから超臨界流体が上昇して火山を作る
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/121030_1.htm

▼他にも多くの研究成果を発表しています。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?type=monthly&c2=4

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◆7.コラム 京大の「実は!」
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京都大学には、実は・・・こんなステキなスポットがある!
京都大学には、実は・・・こんな知られざる歴史がある!

など、京大の「実は!」な魅力を紹介します。

○Vol.1 「京都大学には、実は「大学所有の重要文化財がある!~清風荘(1)庭園編~」

出町柳駅から今出川通りを京都大学に向かう途中にある、緑に囲まれたスポットをご存知でしょうか?
それが、京都大学として初めて重要文化財(建造物)に指定された「清風荘」です。本学の迎賓、会議目的で利用しており、一般には非公開の施設です。
現在、京都大学には文化財として登録されている施設が12施設ありますが、清風荘は、京都大学として初めて重要文化財(建造物)に指定された歴史的建造物です。庭園は「名勝清風荘庭園」として指定されています。
まさに紅葉シーズンの今回は、「庭園」にクローズアップし、秋の清風荘を紹介します。

紅葉真っ只中の清風荘を訪れると、鮮やかな紅色を纏った、名庭園特有の洗練された景観美が目に飛び込んできます。紅や黄の秋の彩りに包まれた庭園、そして滋味深い端正な主屋と、実に絶妙なコントラストです。
贅沢にとられた広い庭園には、丁寧に整えられた木々が完璧なまでの美しさで配置され、池には緩やかなアーチを描く小さな橋もあります。紅く萠える木々が池の水面に映り込み、さらに華やかに秋の風情を演出してくれます。まさに名庭と呼ぶにふさわしい、自然と手仕事の妙と言えます。

▼続きはこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/issue/mm/jitsuha/2012/121122.htm

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◆8.広報コラム
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先日、第7回 京都大学ホームカミングデイが開催されました。本学卒業生のジャーナリスト鳥越俊太郎氏による講演をはじめ、音楽会や諸施設の見学など多彩なメニュー展開で、京都大学を卒業されたOB・OGの方のみならず一般の方も数多く来場され、活気に満ちたイベントとなりました。
卒業生の参加者は老若男女、実にさまざまでした。久々に母校を訪れた方も多く、当時のことを懐かしみながら、思い出を辿るようなまなざしで建物や周囲の様子をしみじみ眺める様子がとても印象的でした。
卒業から月日も経ち、時代やそれぞれの生活は大きく変化しても、なお変わることなく同じ場所に在り続ける、「帰れる居場所」があるのは素敵なことだなあ・・・と参加者の笑顔を見ながらしみじみと感じました。
またいつでもここへ帰ってきてください。
そんなことを心の中でそっとつぶやく、秋の1日でありました。

[渉外部広報・社会連携推進室]

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