第9回京都大学ホームカミングデイを開催しました。(2014年11月1日)

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「食 -京料理の伝統と科学-」をテーマとし、「第9回京都大学ホームカミングデイ」を開催しました。同窓生(卒業生、修了生、元教職員)、教職員、学生など延べ約2,800名の参加がありました。

講演会は、百周年時計台記念館で行い、会場は参加者で満員となりました。

はじめに、山極壽一 総長(京都大学同窓会長)から、大学は、多くの優秀な人材の旅立ちを支援し、送り出す窓であること、そして、本年ノーベル物理学賞を受賞された赤﨑勇 博士(理学部・1952年卒)を始めとする多くの同窓生がその窓から羽ばたき、活躍されていることに感謝しているとの挨拶がありました。

続いて、京舞 井上流により同窓生の長寿繁栄を願った「老松」の披露に次いで、菊乃井 主人の村田吉弘氏の「和食と日本料理、日本料理と京料理、それぞれ一体何が違うのか」、伏木亨 農学研究科教授の「和食のだし;おいしさの科学と次世代への継承の重要性」と題した講演がありました。村田氏の食にまつわる豊かな知識と経験に基づいた話、そして伏木教授の日本のだしの美味しさなどを学術的に捉えた話は大変興味深いもので、参加者は魅了され、熱心に聞き入っていました。

講演会後の、老舗料亭の京料理(京弁当、煮物椀)を味わうイベントや、百周年時計台記念館前庭のクスノキを中心に飲食等の屋台を展開した「クスノキ屋台村」など、例年にない新しいイベントが好評を博し、特に「クスノキ屋台村」では、ホームカミングデイ限定のオリジナル菓子の販売や学生の屋台やパフォーマンスなどがあり、多くの参加者で賑わいました。

音楽会では、京都大学交響楽団による「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「ハンガリー舞曲 第5番」、「踊る仔猫」、「カルメン」の演奏がありました。

また、登録有形文化財の尊攘堂や附属図書館の施設見学、総合博物館企画展「学問の礎を受け継ぐ-文科大学陳列館からの出発-」と特別展「地の宝-百年を越える眠りからさめる旧制三高・京都帝大時代の秘蔵鉱物コレクション-」にも多数の参加者がありました。

このほか、京大サロンでは、京都の企業経営者24名(同窓生)をお招きし、経営者同士や本学教員との交流を深める会が、また、百周年時計台記念館や楽友会館等では、学部・研究科等同窓会や地域同窓会の講演会・懇親会などが開かれました。国際交流ホールでは、「OB・OGと学部学生・大学院生との交流会」を開催し、若手卒業生と現役学生が就職をテーマに熱心に意見交換をするなど、大変賑やかな一日となりました。

講演を行う村田氏

挨拶を行う山極総長

講演を行う伏木教授

京舞

京料理を味わう会場風景

クスノキ屋台村

音楽会風景