京都大学基金 「感謝の集い」を開催しました(2017年7月3日)

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夏本番を迎え暑気の厳しさも増した7月3日、京都大学基金「感謝の集い」を開催しました。4回目となる2017年は、これまでと趣向を変えて総合博物館を会場に、バックヤードツアーと教員解説付きの自由見学、懇親会を開催し、100名以上の方々に参加いただきました。

オープニングでは、山極壽一 総長が一般社団法人国立大学協会会長に就任しての抱負、本集いの直前に指定が決まった「指定国立大学法人」としての意気込み、京都からの文化力発信に向けて本学が果たすべき役割など、多彩な話題を盛り込み挨拶を行いました。

続いて行われた総合博物館見学では、岩崎奈緒子 総合博物館長が同館の設立経緯や特徴などを説明した後、3テーマに分かれてバックヤードツアーを行いました。これは、普段立ち入ることができない所で貴重な資料を間近に観ていただくというもので、日本史「鎖国時代の国際関係」、考古学「日本考古学のはじまりの時」、魚類学「生物多様性の研究基盤」と題し、それぞれ岩崎館長、村上由美子 博物館准教授、中山直英 博物館特定助教が案内役を務めました。参加者は「研究者たちの情熱を見る思いだった」、「この資料からこんなことが分かるのかと驚きだった」と深く関心を持たれている様子でした。

バックヤードツアーと同時に、各展示室では専門の博物館教員が見どころなどの解説を行い、参加者らは興味のある展示の前に集まっては、思い思いに質問されていました。

その後、博物館のエントランスホールを会場にした懇親会では、山極総長をはじめ、本学の理事、副学長が参加者らを迎えて歓談されました。懇親会の出しものとして、本学出身の医師が地域医療に携わる中で障害者雇用を目指して設立した地ビール醸造所のビール、同館の展示からインスピレーションを得てアーティスティックに色鮮やかに盛りつけた料理が出されました。またお土産として、かつて同館の展示を見て関心を持ち、ニホンミツバチの養蜂を始めた蜂蜜屋の商品を用意されており、「京大づくし」の内容に、参加者からは「京大の奥深さを感じた」といった声も聞かれました。

また、投影装置であるOHPを使った照明アートと、自作パイプオルガンと特殊歌唱によるコラボレーションによる特別演出が行われ、石棺の置かれた考古学展示室を舞台にしたことで、幻想的な雰囲気に包まれ、参加者は興味深げに見入っていました。

最後に、大学基金担当の徳賀芳弘 副学長が閉会の挨拶として、5年後に迎える京都大学創立125周年に向けた展望を述べて締めくくりました。

今後も感謝の集いを通して、本学をご支援いただいている方々への謝意を伝えるとともに、本学の今後のビジョン、京都大学基金の活用計画を示していきます。

京都大学基金への一層のご支援をお願いします。

挨拶する山極総長

博物館の紹介をする岩崎館長

閉会挨拶をする徳賀副学長

岩崎館長解説による日本史見学

村上准教授解説による考古学見学

中山特定助教による魚類学見学

各展示室で教員の解説に耳を傾ける参加者たち

総長や参加者との歓談の様子

OHPによる照明アート