「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ22「世界とつながる日本の問題 -憲法・格差・環境・食-」第3回を開催しました。(2016年5月26日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ22「世界とつながる日本の問題 -憲法・格差・環境・食-」第3回を東京オフィスで開催しました。

シリーズ22の第3回は、「日本と世界の水環境問題-日本の経験は生かせるか?-」と題し、藤井滋穂 地球環境学堂教授が講演を行いました。

藤井教授は、水環境の問題として、国連のミレニアム開発目標、またその後の持続的開発目標である「すべての人々に安全な水と衛生的なトイレを確保」することについて説明しました。そして、ベトナムのダナンやネパールのカトマンズなど、アジアの途上国、都市を例に挙げながら、その限られた水源、水質がどのようなものか、その中で、複数の水源をどのように目的に応じて使い分けているのかを話しました。また、利用水量や漏水率などについても日本を含めて比較し、さらに下水についても、その目的やトイレの種類、汚水の処理方法などにも触れながら、各国の現状を具体的に説明しました。そして、そのような中での環境改善は、単に日本の技術が優れているから導入して解決できるという論理ではなく、各国の実情や背景を把握しながら考えていく必要があると語りました。

講演する藤井教授

会場の様子