日本の認可保育施設の子供の重傷発生率は増加傾向

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 近年、保育施設での事故に関するニュースが増えています。これを受けて、片岡祥子 医学研究科客員研究員、三品浩基 同客員研究員、片岡裕貴 同客員研究員、高橋由光 同准教授、中山健夫 同教授、野澤祥子 東京大学准教授らは、内閣府が公開した2017年から2021年の日本全国の認可保育施設のデータ等を使用したシリアルクロスセクショナルスタディと中断時系列分析研究を行いました。その結果、日本の認可保育施設における子供の重傷の発生率が2017年から2021年にかけて2.0倍になっていることが明らかになりました。なお、COVID-19によるパンデミックの影響は明らかではありませんでした。本研究の結果は、認可保育施設における子供の重傷の現状を明らかにし、具体的な対策を講じるための基礎資料となります。しかし、認可外保育施設については検証できませんでした。今後は、認可外保育施設も含めた継続的なモニタリングや安全性向上に向けた取り組みが求められます。

 本研究成果は、2024年6月21日に、国際学術誌「Pediatric International」に掲載されました。

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研究者のコメント

「認可保育施設の現状について、データに基づく科学的な検証で認可保育施設の課題の一つがより明らかになりました。今回の研究を通じて、より多くの人々にこの問題を社会全体の問題ととらえて、保育施設の安全性や重傷の背景にある要因、またそれに対する改善策についての関心を持っていただけたら、と考えています。また、認可外保育施設の現状にも関心を持っていただけたら、と考えています。」

研究者情報
研究者名
片岡 祥子
研究者名
三品 浩基
研究者名
片岡 裕貴
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1111/ped.15782

【書誌情報】
Sachiko Yamamoto Kataoka, Sachiko Nozawa, Hiroki Mishina, Yuki Kataoka, Yoshimitsu Takahashi, Takeo Nakayama (2024). Children's injuries in legislated types child-care institutions. Pediatric International, 66. 1, e15782.