時間変化する円偏光スペクトルの生成と読み出しに成功―光記録や偽造防止技術への円偏光利用に期待―

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 岡﨑豊 エネルギー科学研究科助教、清水快樹 同修士課程学生、佐川尚 同教授、高藤誠 熊本大学教授、André DEL GUERZO フランス・ボルドー大学(University of Bordeaux)教授らの国際共同研究グループは、時間変化する円偏光スペクトルの生成とその読み出しに成功しました。発光機構を活用してつくり出す円偏光には、光強度(明るさ)、波形(色)、偏光情報(右 or 左巻き)に加えて、発光寿命に基づく時間情報が含まれます。これらのパラメータを自在に制御する光情報多重化技術は、光記録や偽造防止技術として注目を集めています。しかし、既存の方法では各パラメータを独立に制御することは困難であり、各パラメータの自在制御を可能にする材料設計のための新たなアプローチが切望されていました。本国際共同研究グループは、発光寿命が異なる2種類の直線偏光発光(LPL)フィルムと位相差フィルムを積層した「多層型発光式円偏光コンバータ」を作製し、パルス励起光の照射で生成される円偏光スペクトルの時間変化を検出することにより、時間多重化された円偏光情報の読み出しに成功しました。得られた結果は、光記録や偽造防止技術に貢献することが期待されます。

 本研究成果は、2023年12月28日に、国際学術誌「Materials Advances」にオンライン掲載されました。

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(KyotoU/Okazaki Lab)
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1039/d3ma00648d

【書誌情報】
Yutaka Okazaki, Hayaki Shimizu, Kaito Nakamura, Kyohei Yoshida, Guillaume Raffy, Misaki Kimura, Keita Tsukamoto, Rei Akasegawa, Kan Hachiya, Makoto Takafuji, André Del Guerzo, Takashi Sagawa (2024). Generation of time-multiplexed chiroptical information from multilayer-type luminescence-based circular polarization conversion films. Materials Advances.