STING炎症シグナルの終結分子機構~新規細胞内分解システムの発見~

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 自然免疫は、生まれながらにして備わっている異物に対する応答機構です。小胞体に局在するSTINGは、DNAウイルス感染防御に必要なタンパク質です。STINGは、DNAウイルス感染時にゴルジ体へ移動し、自然免疫シグナルを活性化することがわかっていました。しかしながら、活性化したシグナルがどのように終結するのかはわかっていませんでした。

 八角高裕 医学研究科准教授は、朽津芳彦 東北大学研究員、向井康治朗 同助教、田口友彦 同教授の研究グループとともに、活性化したSTINGがリソソームによって直接取り込まれて分解を受けることでシグナルが終結することを明らかにしました。

 本研究は、STINGの分解機構、および新たな細胞内分解システムの存在を明らかにした重要な報告です。

 本研究成果は、2023年3月14日に、Nature Cell Biology誌にオンライン掲載されました。

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本研究の着眼点
研究者情報
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1038/s41556-023-01098-9

【KURENAIアクセスURL】
http://hdl.handle.net/2433/279876

【書誌情報】
Yoshihiko Kuchitsu, Kojiro Mukai, Rei Uematsu, Yuki Takaada, Ayumi Shinojima, Ruri Shindo, Tsumugi Shoji, Shiori Hamano, Emari Ogawa, Ryota Sato, Kensuke Miyake, Akihisa Kato, Yasushi Kawaguchi, Masahiko Nishitani-Isa, Kazushi Izawa, Ryuta Nishikomori, Takahiro Yasumi, Takehiro Suzuki, Naoshi Dohmae, Takefumi Uemura, Glen N. Barber, Hiroyuki Arai, Satoshi Waguri, Tomohiko Taguchi (2023). STING signalling is terminated through ESCRT-dependent microautophagy of vesicles originating from recycling endosomes. Nature Cell Biology, 25(3), 453–466.