金ナノ粒子の自己集合で商品管理と偽造防止を行うナノタグを開発 -医療品などの劣悪な偽造品から安心・安全な生活を守る-

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福岡隆夫 工学研究科研究員は、適切に制御された金ナノ粒子のサブミクロンサイズの自己集合体が、表面増強ラマン散乱(SERS)という特徴的な光シグナルを発する現象を利用し、ナノタグ「ステルスナノビーコン」を開発しました。

このナノタグは液体のインクのように医薬品錠剤等に印刷でき、ナノグラム量のナノタグにレーザーを0.2秒照射するだけで商品管理に必要な情報を得ることができます。

本技術は、 医薬品などの劣悪な偽造品から私たちの安心、安全な生活を守る技術として期待されます。

本技術は、2019年11月上旬に開催された国際学会「OKINAWA Colloids 2019」で発表されました。今後、京大オリジナル株式会社と連携してサプライチェーンのセキュリティ高度化を検証する社会実装実験が行われます。また、2020年1月29日から東京国際展示場で開催される「nano tech 2020 第19回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のブースで展示されます。

図:本研究の概要図

詳しい研究内容について

書誌情報

  • 日刊工業新聞(1月28日 27面)、日本経済新聞(2月3日 9面)、および読売新聞(1月27日夕刊 10面)に掲載されました。