京都葵の会 第223回例会が、2026年3月14日に京都市内のホテルにおいて開催され、幅広い年代の同窓生約30名が参加しました。
まず、野地小百合 関西電力株式会社執行役常務原子力事業本部長代理(教育学部・1992年卒)による「エネルギー会社で考えてきた組織風土改革と多様性」と題した講演が行われました 。講演は、エネルギーを取り巻く「現在」と、同社で進行する「組織風土改革」という2つの視点から構成され、前半は、原子力事業の最前線から、日本のエネルギー政策の根幹をなす「S+3E(安全性・安定供給・経済効率性・環境適合)」や将来の需給見通しといった専門的な知見が共有されました。後半は、野地氏が初代室長として陣頭指揮を執った「組織風土改革」に焦点が当てられ、メディアでも注目を集めた同社の取り組みにおいて、「心理的安全性が確保され、少数派の意見が尊重される組織こそが、見えないリスクを回避し、持続可能な経営を実現する」と、多様性の本質的な意義を強調されました。電力供給という社会的使命とそれを支える組織の再生を両立させてきた野地氏の真摯な経験談は、参加者にとって極めて示唆に富むものとなりました。
続く懇親会では、幅広い年代の同窓生が集い、活発な交流が行われました。会場の随所で、それぞれの知見や経験を語り合う姿が見られ、本学らしい自由闊達な気風を体現する場となりました。年代や性別を越えたネットワークの広がりは、京都葵の会ならではの結束力を示すとともに、今後の活動のさらなる発展を予感させる有意義な機会となりました。
京都葵の会では、例会以外にも、京都大学基金室との共催例会を年2回(1月、5月)を開催しています。これらの共催例会については、会員向けメーリングリストに加え、基金室からの案内を通じて各会員に発信しています。近年は新たな会員も増え、会の輪が着実に広がっています。同窓会を通じて会員同士の親睦がさらに深まり、会員にとって実り豊かな経験に繋がるよう、今後も活動を続けていきます。