北川進 理事・副学長、高等研究院特別教授が記者会見を行いました

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 2025年10月8日18時45分(日本時間)にノーベル化学賞受賞が発表された北川進 理事・副学長、高等研究院特別教授が、記者会見を行いました。

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会見の様子

北川理事・副学長、高等研究院特別教授のコメント

かくもここに集まってもらい、感激しております。

私の研究は、新しい材料づくりということで、皆さんがご存じの活性炭やゼオライトとは違った、新しい機能を持った材料開発をしてまいりました。

新しいことにチャレンジする、科学者として大切にしてきたことです。辛いこともたくさんあるのですが、実際に新しい物を作っていくこと、それを30年以上楽しんでまいりました。今般、かくも大きな栄誉をいただくことになり非常に感激しております。

何よりも、化学を一緒に進めてきた私の同僚、学生の皆さん、海外を含めた博士研究員の皆さんに感謝申し上げたいと思います。そして、理解し、支えてくれた家族にも感謝しています。

また、やはり、私はいい環境に恵まれたと感じています。化学にどっぷりとつからせていただいて、今日に至りました。退職年齢を過ぎてもまだ研究をしています。研究をさせてくれた京都大学には心から感謝しています。

北川理事・副学長、高等研究院特別教授ご夫人からのコメント

このたび、夫・北川進がノーベル賞を受賞しましたこと、本当に嬉しく、名誉な事と思います。

私は、研究内容についてはわかりませんが、結婚以来、研究・仕事一筋に歩んできた姿をずっと見てきましたので、今回、その努力がこのような形で認められましたことを喜んでおります。何よりも夫を教え導いてくださった先生方、共に研究を進めていただいた同僚の方々、学生さん達に大変お世話になったことが大きいと思っています。心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

湊長博 総長のコメント

このたび、本学の北川進特別教授が、長年にわたる卓越した研究業績を評価され、2025年ノーベル化学賞を受賞されましたことは、誠に喜ばしいことであり、京都大学を代表して、心からお祝い申し上げます。京都大学の一員として、本当に誇りに思います。

北川先生は、福井謙一先生以来の京都大学の化学研究の進取と独創の伝統を引き継がれ、スウェーデン王立科学アカデミーの発表にもあったように、まさに化学の世界に全く新しい領域を開かれ、今日の栄誉に輝かれました。

さらに、研究に加え、北川先生は研究推進担当理事として、見事な構想力と指導力で本学の大学改革推進にも多大の貢献をいただいており、総長として心から感謝しております。

2018年の本庶佑先生の受賞以来、久しぶりにこの受賞記者会見の場に立ち会い、京都大学の長い歴史の中で培われてきた独創的な基礎研究の伝統を改めて実感し、ただただ誇り高い気持ちでいっぱいです。

今回の北川先生の受賞は、本学のみならず、日本中の学生や若手研究者にとっても大いに励みになるものと確信しております。

今後も独創的で先駆的な世界に誇る研究成果を生み出し続けられるよう、卓越した若手研究者の育成に努めてまいる所存です。

改めて、北川先生の素晴らしい栄誉を、心よりお慶び申し上げます。

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