第1回サイエンス講座「天文学のフロンティアと技術開発」を開催しました

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 理学研究科は、京大オリジナル株式会社と共同で「京都大学理学共創イノベーションコンソーシアム」を運営しています。その活動の一環として、同コンソーシアム設立記念式典の翌日である2023年10月17日に、「第1回サイエンス講座」を北部総合教育研究棟益川ホールにて開催しました。講座は会場とオンラインのハイブリッド形式で実施し、会場13名、オンライン42名の計55名が参加しました。

 本講座は、半日をかけてある研究分野について基礎的な内容から最新の話題までまとまった内容を提供するもので、科学教養を深めることを目指す企画です。それは京都大学理学部がその前身である理工科大学設置以来大切にしてきた、広く基礎科学を学ぶことが大きな成果を生み出すという考えと軌を一にします。その一方で、理学研究を支える技術開発やデータ解析手法を意識的に取り上げることで、理学と産業界の接点作りを図ります。

 第1回となる今回は「天文学のフロンティアと技術開発」をテーマに、3コマの講演を行いました。1コマ目は太田耕司 理学研究科教授が「時間軸天文学とせいめい望遠鏡」の演題で、様々な時間軸の天体現象の紹介と突発的な天体現象にすばやく対応できるすばる望遠鏡の特長などを分かりやすい図と写真を使って説明しました。2コマ目は栗田光樹夫 同准教授が「せいめい望遠鏡の開発と社会還元」の演題で、せいめい望遠鏡に取り入れられている分割鏡の開発と遺伝的アルゴリズムを使った軽量化について、開発者ならではの詳しい講演を行いました。3コマ目は横山央明 同教授(附属天文台長)が「宇宙プラズマ現象のシミュレーション研究最先端」の演題で、太陽のフレアについて磁気リコネクションモデルの説明などを行いました。

 講演終了後のアンケートでは、「まとまった天文学の話を聞いたのは初めてであったが大変面白かった」、「今後も理学研究のいろいろな分野の話を聞いてみたい」といった声が多数寄せられました。

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1コマ目の講演をする太田教授
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2コマ目の講演をする栗田准教授
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3コマ目の講演する横山教授

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