熊野寮自治会関係者による暴力的な行為について

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 令和3年12月3日に熊野寮自治会関係者(以下「関係者」という。)がサングラス、ヘルメット、フェイスマスクなどによって顔を完全に隠し着衣も一様に揃え身元が特定されないよう準備した上で、職員の制止を振り切り構内に梯子を持って突進してきた。この梯子を持って構内に突進する行為は、関係者が構内で配布したビラ及び当日の同関係者の言動によると、百周年時計台記念館(以下、時計台記念館)という。)に登ることを目的としたものであったと思われる。
 この時計台記念館へ梯子をかけて登る行為については、例年、熊野寮自治会が熊野寮祭の一環として企画していたため、本学は事前に熊野寮自治会に対して実施しないよう通告し、また、全学に対して告示を発出し、このような企画に参加しないよう学生諸君に求めたところである。
 それにもかかわらず、関係者がこれらの通告等を無視して構内に梯子を持って突進したこと、突進を制止しようとした職員の中から、昨年に引き続き、負傷者が出たことは誠に遺憾である。
 時計台記念館へ梯子をかけて登る行為は、本学が明確に禁じるものであって許されない行為である。また、梯子を持って突進する行為は、周囲の人間に傷害を負わせる危険のある許されない行為である。同日は時計台記念館へ登ることを阻止され、登れなかったとはいえ、学問の府である大学内においてこのような暴力的な行為に及ぶことは極めて悪質であり、本学として看過することはできない。
 本学は、このような企画を主催した熊野寮自治会並びに企画に参加し梯子を持って構内に突進した暴力的な行為に関与した者に対し、法的措置を含め厳正に対処する方針である。
 また、熊野寮自治会に対しては、事前に上述のような行為を行った場合は、同自治会には自治会としての責務を果たす意思及び能力が欠落していると判断せざるを得ないと通告した。今回の行為は、同自治会に自治会としての責務を果たす意思と能力がないことを示すものと言わざるを得ない。

令和3年12月15日
京都大学