数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会を開催しました

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 数理解析研究所では、「故きを温ねて新しきを知る」をテーマに、数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会を、2021年11月6日に開催しました。今回はオンラインと現地参加のハイブリッド形式で実施し、中高生や大学生、会社員や数学に興味のあるシニアの方等、現地19名、オンライン115名が参加しました。

 本市民講演会は、大学共同利用機関である情報・システム研究機構統計数理研究所と数学・数理科学に係る共同利用・共同研究4拠点(京都大学数理解析研究所、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所、明治大学先端数理科学インスティテュート、大阪市立大学数学研究所)が連携し、それぞれの機関において行われている共同利用・共同研究事業の内容を基に、社会と数学との係わり合いおよびその重要性について紹介することを目的として、2015年から毎年1回各拠点で開催しているものです。

 講演会は、主催者を代表して熊谷隆 数理解析研究所長の開会の挨拶で始まり、続いて、鈴木誠 文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課長、時任宣博 理事・副学長による挨拶がありました。その後、5つの機関の講演者が登壇し、それぞれテーマに沿った講演を行いました。間野修平 統計数理研究所教授が「源氏香はクラスタリング ~ベル数とその周辺」、山本誉士 明治大学先端数理科学インスティテュート特任准教授が「数理統計で明らかにする動物の行動」、小磯深幸 九州大学マス・フォア・インダストリ研究所教授が「しゃぼん膜の数学と応用」、河内明夫 大阪市立大学数学研究所特任教授が「結び目の科学と数学」、並河良典 数理解析研究所副所長が「代数多様体と特異点」と題した講演を行いました。

 最後に、大仁田義裕 大阪市立大学数学研究所長が総括および閉会の挨拶を行い、講演会は盛会のうちに終了しました。

 本講演会は、参加した市民の方にとって、数学・数理科学の最先端の研究成果の一端に触れる貴重な機会となりました。

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挨拶する時任理事・副学長
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黒板を使っての講演
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講演の様子
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