桂図書館でLIDARを用いた安全安心なライブラリーの社会実験を開始しました

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 桂図書館では、2021年4月1日より、LIDAR(光による検知と測距)を用いた安全安心なライブラリーの社会実験を開始しました。本システムソフトウェアは、新熊亮一 芝浦工業大学教授(元・情報学研究科准教授)らの研究グループが開発しました。

 本開発は、本学と株式会社エクサウィザーズ、株式会社ガイアックスによるもので、当該技術シーズは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」による研究成果として生み出されたものです。

 コロナ禍の状況のなか、公共の場において、非接触での人の密の検知は重要な課題であり、本実験は桂図書館を実証フィールドとして、同システムソフトウェアによるLIDARを用いた密検知システムの検証、構築を目指すものです。本システムソフトウェアは、複数台のイメージセンサ(LIDARやカメラ)のデータの統合から、人工知能による予測検知、ブロックチェーンによるデータ保護までをリアルタイムに実行可能にするもので、屋外では自動車やロボット、ドローンの自律移動、屋内では犯罪・事故・三密の予測検知への応用が期待されます。

 今後の社会実験は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「データ連携・利活用による地域課題解決のための実証型研究開発(第3回)」の一環として実施され、特に桂図書館での実験は屋内応用への実用性検証を目的として実施されます。  

 桂図書館は、従来的な図書館機能に加え、研究支援機能も併せ持つ図書館として2020年4月に桂キャンパス内に開館しました。研究支援機能として、館内での研究シーズの展示を4半期ごとに実施しているほか、図書館そのものを実証研究の場として研究に役立てる取り組みを進めています。今回のLIDARを用いた社会実験はその一環であり、他にも2件の実証実験が実施予定されています。

 

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桂図書館に設置されたLIDARシステム
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LIDARシステムにより検知されたイメージデータ

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問い合わせ先

実験内容に関する問い合わせ

新熊亮一(芝浦工業大学情報工学科 教授)
E-mail:shinkuma*shibaura-it.ac.jp(*を@に変えてください)
黒橋禎夫(京都大学情報学研究科 教授)
E-mail:kuro*i.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)

桂図書館での実証研究等に関する問い合わせ

京都大学桂図書館
E-mail:090seeds*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)