人社未来形発信ユニット第3回全学シンポジウム「アジア人文学と産学連携 -京大人社とNTT・日立との共同研究を通じて-」を開催しました。(2020年1月26日)

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人社未来形発信ユニットは、第3回目となる全学シンポジウム「アジア人文学と産学連携 -京大人社とNTT・日立との共同研究を通じて-」を大手町ファーストスクエアカンファレンス(東京都)で開催しました。当日は170名の参加があり、盛会なシンポジウムとなりました。

はじめに、出口康夫 人社未来形発信ユニット長・文学研究科教授が挨拶と概要説明を行い、続いて、玉上晃 文部科学省大臣官房審議官より来賓挨拶がありました。

第一部では、本学と日本電信電話株式会社(NTT)および株式会社日立製作所をそれぞれ代表して、澤田純 日本電信電話株式会社代表取締役社長、鈴木教洋 株式会社日立製作所執行役常務CTO・研究開発グループ長・コーポレートベンチャリング室長、出口教授が基調報告を行いました。

第二部では、本学とNTTおよび日立とのそれぞれの共同研究に参加している研究者が、より個別的な研究紹介を行いました。渡邊淳司 日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所・サ-ビスエボリューション研究所兼務上席特別研究員が「生命にとっての情報を生み出す触れる感覚のテクノロジーの探求」、水野弘之 株式会社日立製作所 研究開発グループ基礎研究センタ主管研究長・日立京大ラボ長が「研究成果及び今後の展望」、唐沢かおり 東京大学人文社会系研究科教授が「科学知・人文知・実践知としての社会心理学の貢献」、広井良典 こころの未来研究センター教授が「AIを活用した社会構想と政策提言 -人文社会科学と自然科学の新たな協働」、坂出健 経済学研究科准教授が「ミラーワールドとサイバーデモクラシー」と題し、それぞれ紹介を行いました。

第三部では、発表者全員が登壇しパネルディスカッションを行いました。それぞれの発表において共通して示唆された「個人の幸福とは何か」、「よい社会とは何か」、そして「個人の幸福と社会のよさはどのように調和されるべきか」という問題をテーマとして、人文社会科学として、企業として、また産学連携によって、これらの問題にどう取り組むべきかを議論しました。その後、事前アンケートで参加者から寄せられた質問への回答が行われました。

最後に、木村俊作 産官学連携本部副本部長による閉会の挨拶で、シンポジウムは幕を閉じました。

シンポジウムの様子1

シンポジウムの様子2

総合討議の様子