「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ29「未来につながる情報化社会-展望と課題-」第2回を開催しました。(2018年11月27日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ29は、「未来につながる情報化社会-展望と課題-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」in丸の内で開催しました。

シリーズ29の第2回は、「脳から心を読む技術」と題し、神谷之康 情報学研究科教授が講演を行いました。

神谷教授は、心の状態と脳との対応関係を解読することで脳から心を読む技術について説明しました。具体的には、脳の信号でコード化されている内容について、脳活動を計測し、刺激や課題の「ラベル」をつけてデータを機械学習アルゴリズムで解析し、脳活動からラベルを予測する方法を紹介しました。また、夢を見ている時の脳活動を分析し、夢の内容をコントロールする実験内容についても、研究動画を交えながら夢に現れる視覚対象をデコーディングする方法について解説しました。そして、このような技術を利用して今後どのような現場で活用されるのか映像等を用いて話しました。

来場者からは、「SFの世界だと思っていたことなどが、徐々に実現されてきていると感じました」、「最新の研究内容等を紹介していただき、脳科学の現状が分かりました」などの感想が寄せられました。講演後は質疑応答も繰り広げられ、最新の脳科学研究に触れる機会となりました。

講演する神谷教授

会場の様子

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