佐々木寛介 防災研究所特定准教授がドローンによる上空気象観測にて「霧」の発生・消散メカニズムの解析を開始しました。(2018年8月31日)

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本学防災研究所(所在地: 京都府宇治市、所長: 中川一)気象・水象災害研究部門気象水文リスク情報研究分野の佐々木寛介 特定准教授は、一般財団法人 日本気象協会(本社: 東京都豊島区、会長: 石川裕己)、山口大学(所在地: 山口県山口市、学長: 岡正朗)、明星電気株式会社(所在地: 群馬県伊勢崎市、気象防災事業部長: 柴田耕志)と共同で、「霧」の発生・消散メカニズム解析を開始しました。6月19日に開始した予備調査に続いて、現地観測を8月31日~9月1日に実施しました。

本解析には、従来から行っている地上観測地点での霧の観測に加え、ドローン(UAV: Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)による上空気象観測を組み合わせて立体的に行います。

霧の発生による視界不良が経済や日常生活へ与える影響については、これまでもさまざまな分野にて議論がなされてきました。今回の解析では、西日本高速道路株式会社九州支社の協力を得ながら、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)にて、ドローンを活用した上空気象観測を実施します。解析を通じ、気温や湿度、風向風速、霧粒子の鉛直分布の構造と変化を詳細に把握していきます。今後は霧の発生・消散メカニズム解析を通じ、大分自動車道をはじめとする国内各地での霧の発生・消散予測精度の向上を目指します。

気象センサーと雲粒子ゾンデ(HYVIS)を搭載したドローン

上空気象観測のために飛行するドローン(2018年6月19日、APUにて)

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