第18回京大病院iPS細胞・再生医学研究会を開催しました。(2018年7月27日)

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医学部附属病院は、「第18回京大病院iPS細胞・再生医学研究会」を芝蘭会館にて開催しました。

同研究会は、医学部附属病院でのiPS細胞、ES細胞および体性幹細胞などを用いた再生医学研究の向上および成果の普及を図り、医療の発展に貢献することを目的として2009年11月に発足したものです。

はじめに稲垣暢也 医学部附属病院長の開会挨拶があり、続く一般講演では、蒲原正純 アステラス製薬株式会社IRMサテライトオフィス長より「アステラス製薬における再生医療研究の取り組み」について講演がありました。引き続き学術講演が行われ、河本宏 ウイルス・再生医科学研究所教授が「iPS細胞技術を用いたがん抗原特異的キラーT細胞の再生 -他家移植の系で使えるT細胞製剤の開発-」、荒岡利和 iPS細胞研究所研究員が「ネフロン前駆細胞を用いた腎疾患に対する再生医療の開発に向けて」、吉田善紀 iPS細胞研究所准教授が「ヒトiPS細胞を用いた血液疾患の病態解析と創薬に向けた研究」と題し、それぞれ講演を行いました。講演中、聴衆は最新の研究成果について熱心に聞き入っている様子が見受けられました。

引き続き行われた特別講演では、江藤浩之 iPS細胞研究所教授が「iPS細胞からの血小板産生 “ビトロ培養技術から臨床試験まで”」と題し講演しました。講演後の質疑応答では活発な議論が展開され、研究会は盛会のうちに終了しました。

研究会で開会挨拶を行う稲垣病院長

特別講演を行う江藤教授

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