京都大学技術士会第5回大会・特別講演会が開催されました。(2017年11月3日)

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第12回京都大学ホームカミングデイの開催に伴い、京都大学技術士会第5回大会・特別講演会が、百周年時計台記念館で開催されました。

京都大学技術士会は、技術士法に規定された技術士資格をもつ本学卒業(修了)生および教職員で構成され、会員数は653名(2017年10月時点)です。この行事は、会の主要事業の一つである会員の継続研鑽と会員相互の交流を目的とに、毎年1回、京都と東京で交互に行われているもので、今回は関西地区に在住する会員を中心に53名の参加がありました。冒頭、大西有三 会長(元理事・副学長、工学部・1968年卒)の挨拶に続き、武藤光 副会長兼代表幹事(工学研究科博士課程・2000年修了)から、当会の2016年度の事業・決算報告と2017年度の事業・予算計画の説明がありました。

特別講演会では、矢野浩之 生存圏研究所教授(農学研究科・1984年修了)から、「木の国ニッポンの資源~セルロースナノファイバー~」と題して、全ての植物細胞の骨格をなしているセルロースナノファイバー(CNF)の産業利用の可能性や最新の研究についての講演がありました。機械、化学、医療、建設など様々な産業への応用が期待される材料であり、日ごろ技術者として活躍している参加者にとっても大変興味深い講演となりました。講演に引き続き行われた質疑応答では、会場の参加者から多くのの質問があり、矢野教授には1つ1つの質問に丁寧に応えられました。

講演会終了後、懇親会が開催されました。同会副会長の北村隆行 工学研究科長(工学研究科・1979年修了)ならびに西村文夫 公益社団法人日本技術士会常務理事(法学部・1978年卒)の挨拶の後、技術士会副代表幹事の大津宏康 工学部教授(工学研究科・1981年修了)の乾杯の発声で始まり、幅広い年齢層・分野の技術者の方々が参加されての有意義な意見交換が行われました。懇親会は、大坪利行 幹事(工学研究科・1978年修了)によるトランペットの演奏で盛り上がり、最後は全員で「琵琶湖周航の歌」を合唱して、本学の発展と会員のますますの健勝を祈念して、盛会のうちに閉会しました。

矢野教授

懇親会後の集合写真