本庶佑 高等研究院特別教授がハーバード大学医学部よりWarren Alpert財団賞を受賞しました。(2017年6月6日)

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本庶特別教授

がん免疫治療における画期的な発見が評価され、本庶佑 高等研究院特別教授がWarren Alpert財団賞を受賞しました。

同賞は、アメリカ合衆国のWarren Alpert財団がハーバード大学医学部と共同で、疾病の解明、予防、治療につながった先駆的な研究を行った研究者を表彰しているもので、病気や治療法に関する知見を変える可能性がある発見をした他の4名の研究者との共同受賞となりました。

今回、本庶特別教授は、 がん免疫の中でがんを直接殺傷する細胞傷害性T細胞PD-1遺伝子ががんの免疫回避に重要な役割を果たしていることを明らかにした研究が評価され、受賞となりました。

なお、2017年10月5日にハーバード大学医学部で行われるシンポジウムにおいて、受賞式が行われる予定です。

本庶特別教授のコメント

このたび、Warren Alpert財団賞を受賞したことは誠に光栄です。1992年のPD-1の発見とそれに続くPD-1の10年間の基礎研究が新たながん免疫療法としての臨床応用をもたらしたことを非常に嬉しく思います。この分野の研究の発展が基礎医学分野で研究する多くの研究者を鼓舞することになれば幸いです。

関連リンク

Harvard Medical School: Warren Alpert Foundation Honors Five Pioneers in Cancer Immunology
https://hms.harvard.edu/news/warren-alpert-foundation-honors-pioneers-cancer-immunology