第67回京都大学未来フォーラムを開催しました。(2017年2月21日)

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今回の京都大学未来フォーラムは、工学部卒業、工学研究科博士課程修了生で、名誉教授の土岐憲三 立命館大学歴史都市防災研究所教授を講師に迎え、百周年時計台記念館において開催しました。

「京都の文化遺産、明日はどうなっているだろう」と題した講演の中で土岐教授は、 1995年の阪神淡路大震災以降、地震防災と文化財保護の二つの分野の協力が重視されるようになったことを話しました。そして、京都の建都1100年祭と1200年祭でおこなわれた記念事業の変化、各国の国家予算における文化予算額の比較などを説明し、未来の人々から2000年頃の京都人は自分たちの事しか考えなかったと言われたら恥ずかしくないですか?と問いかけ、現代の京都や日本は、先人から多くの文化遺産を得ており、現代の我々も10年、50年、100年先の未来の京都のあるべき姿を考え、必要な事業をおこなう必要があると語りました。

参加者からは、「文化遺産の保全について学ぶ大変貴重な時間でした」、「先生の文化への情熱に接し、これからは、各地の人々が地元の文化遺産のことを真剣に考えていかなければいけないと思いました」、「自分は京都で工学を学んでいるので、未来に向けて何を残していけるのか、考え、行動していくことで貢献したい」などの感想が寄せられました。

講演する土岐教授

会場の様子