16th AUN and 5th ASEAN+3 Educational Forum and Young Speakers' Contestに本学学生が参加しました。(2016年11月7日~11日)

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マヒドン大学(タイ)にて「16th AUN and 5th ASEAN+3 Educational Forum and Young Speakers' Contest」が開催され、本学の代表として、宮平和人 総合人間学部4回生と吉田瑞穂 経済学部3回生の2名が参加しました。

AUN(ASEAN University Network)とASEAN+3(日中韓)の主要行事であるこのプログラムは、ASEAN+3を牽引するリーダーの育成を目的として開催しており、加盟校学部生の参加を毎年募集しています。2016年は「Strengthening Asean+3 Towards Sustainable Development Through Community ENGAGEMENT」というテーマに沿い、スピーチコンテスト、対話フォーラム等が4日間にわたる合宿形式で行われました。

本学代表の2名は、それぞれ香港、中国・オーストラリアへの交換留学を経験しており、今回のフォーラム参加は、その経験で磨いた国際感覚と語学・発信能力を発揮するよい機会となりました。学期中の忙しい中出発前に事前提出するペーパーやスピーチ原稿を準備して、現地での採点に臨みました。

Young Speakers' Contestに参加した吉田経済学部学生のスピーチは、戦後の高度成長期に環境破壊を経験した日本の立場から、また中国で得た日常生活の経験から、持続的経済発展には、真の意味での環境保護を正しく理解し、その基本精神をASEAN諸国の経済活動に根付かせることが必要である、との論点を展開しました。24名からなる予選を勝ち抜き、6名による決勝に進出すると、テーマが発表されて1時間半以内に考えをまとめ、原稿なしで英語スピーチするという至難の技をやってのけた吉田経済学部学生は、英語の流暢さと発音のすばらしさで特に高い評価を受け、見事5位に入賞しました。

Educational Forumでは、各大学からの代表者による国策についての口頭発表の後、テーマ別にグループセッションを行い、それぞれの成果が発表されました。さらに各グループの提案を基に代表メンバーが草案を作成し、最後に全員で討論して最終共同声明を採択するといったサミット形式で行われました。この共同声明は、正式なASEAN+3の大学生からの提案としてASEAN本部に提出されます。宮平総合人間学部学生は、口頭発表で、ソフトとハードの両面から持ちうる知識を提供してASEAN地域の経済援助と環境保護の両立を目指す日本の政策を紹介し、グループワーキングでは、日本として、ASEAN諸国の真のニーズや余剰資源にうまく寄り添った形の経済協力の在り方を提案しました。

閉会セレモニーでは、美しいキャンパスの一角にある会場で楽しいグループ写真を撮るなどして、他の参加者と別れを惜しみました。ASEAN+3の未来を担う学生が集まって各国の相互理解を深め、個人的にも友情を築く機会となった4日間のフォーラムは、こうして盛会のうちに幕を閉じました。

本学では今後も、大学間国際ネットワークの各種プログラムへ代表学生を派遣し、世界の学生との交流を通じて切磋琢磨していける環境を支援していきます。

参加学生の報告

宮平和人 総合人間学部4回生

ASEAN+3各国から選抜された大学生が参加する教育フォーラムは極めてレベルが高く、刺激的なものでした。ディスカッションの進行も円滑かつ迅速で、予定されていた3日間で共同声明を完成させた時の喜びは、今でも思い出すことができます。多国籍のメンバーとの食事やキャンパス散策も良い思い出です。ASEAN 各国の将来のリーダーとの邂逅は、ビジネスをするにせよアカデミアに進むにせよ、今後の私の人生の糧になっていくと確信しております。

吉田瑞穂 経済学部3回生

スピーチコンテストでは「持続的発展」に対する各国の課題や解決策を学ぶことができました。濃密な5日間を通して、各国の実態、同世代の学生が持っている国を背負っていく強い熱意を感じました。そしてなによりもいつでもまた語り合える、その国に行ったときにすぐ連絡できる、そんなかけがえのない仲間を得ることができました。この経験は今後の人生においても非常に有意義な経験であったと思います。

教育フォーラムに参加した宮平総合人間学部学生(左)

スピーチコンテスト決勝に進出した吉田経済学部学生(左から二人目)

マヒドン大学キャンパスにて

タイの伝統ダンスを学ぶ

参加者集合写真