関西ティー・エル・オー株式会社の株式取得 -産官学連携活動の一層の強化・推進-

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本学は、知財戦略強化に向けた取り組みの一環として、産官学連携本部と関西ティー・エル・オー株式会社(以下「関西TLO」という。)の強固な連携関係を構築すべく、同社の発行済株式数の約68%を保有することとなりました。

今後、同社の経営・事業を主導することにより、本学の知財活動をより本格的かつ持続的に展開したいと考えています。

これまでも、承認TLOである関西TLOを本学の主たる技術移転機関として位置づけ、研究成果の社会貢献(社会還元)に注力してきましたが、大学の持つ技術シーズの多くは探索から基礎研究の段階であり、企業が事業性を判断できる段階に至っていないことも多く、事業化に向けた研究成果の橋渡しには、長期的に安定した連携関係のもと、外部機関の優れた技術移転能力を最大限活用することが必要と判断しました。

国立大学は、国立大学法人法第22条第1項第6号に基づき、承認TLOに出資することが可能となっています。今回、現株主である学校法人立命館との間で、保有する株式の一部を本学が譲り受ける形で、関西TLOの発行済株式数の3分の2以上を取得することに関する合意が得られ、学内の承認を得るとともに、関西TLOの取締役会の決議を得て、2015年12月21日付で文部科学大臣の出資に係る認可を得ました。

今回の株式取得によって、研究成果の橋渡し役として重要なパートナーである同社との関係を一層強固なものとし、技術移転活動が一層活性化され、産官学連携研究等を通したイノベーションの創出と社会貢献を積極的に進めていきます。

  1. 出資の内容
    ※ カッコ内は本学持ち株比率
    「出資前」の株式保有状況(普通株式) 「出資後」の株式保有状況(普通株式)
    国立大学法人京都大学 1,000株(40.1%) 国立大学法人京都大学 1,700株(68.2%)
  2. 出資金額
    取得株式数:700株 35,000千円
  3. 取得日
    2016年1月28日(木曜日)
  4. 関西ティー・エル・オー株式会社の概要
    資本金 63,300千円
    設立 1998(平成10)年10月
    代表取締役社長 大西晋嗣
    所在地 京都市左京区吉田本町 京都大学国際科学イノベーション棟4階
    http://www.kansai-tlo.co.jp/
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