2014年「中国・浙江大学 スプリングスクール」を実施しました。(2014年3月2日~16日)

ターゲット
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「平成25年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア超短期留学プログラム)」の第5弾として、中国・浙江大学の協力を得て、スプリングスクールを開催しました。11名の参加者は、3月2日~3月16日までの2週間、中国語講座、浙江大学教員による特別講座、文化体験、現地の見学などの多彩なプログラムを受講しました。このプログラムは、中国・浙江大学の全学的な支援を受けて、カリキュラムの開発、中国人学生および世界各地の留学生や現地の人々との豊富な交流機会の提供、安全面への配慮等、が行われています。浙江大学と本学の良好な協力関係のもと、国際情勢に左右されることなく、4年間連続して開催し、合計52名の学生を派遣しました。また、2013年度に続き、浙江大学から本学学生に対して奨学金が支給されました。

中国語の授業では、京都大学生だけの特別クラスを設けず、浙江大学が留学生用に提供しているクラスを開放し、参加者はレベルに応じたクラスに所属しました。このことにより、中国人学生に限らず、世界各地の学生との交流が可能となり、参加者はよりよい環境で国際感覚を養うことができました。

また、2013年度に引き続き、参加者は浙江大学の学生に向けて、日本紹介・学生交流セミナーを行いました。浙江大学教員および客員教授として浙江大学に滞在していた近藤直 農学研究科教授の司会で、参加者は環境問題、食品問題、日本の政治、文化、農業政策などのテーマについて発表し、浙江大学の学生と意見交換を行いました。

参加者からは、プログラムを通じて身をもって中国を体感したことにより、より一層の親しみを感じるようになったとの感想が多く聞かれました。

参加学生の報告

浙江大学スプリングスクール 班長
工学研究科修士1回生(当時) 根津佳樹

私たち参加者11名は今回、中国・杭州にある浙江大学で2週間の短期留学プログラムに参加しました。中国語の語学研修を中心としつつ、杭州にある名所西湖や、河坊街等の歴史的建造物の見学、中国の文化、伝統、社会問題の研修など中国に関して多岐に学べる充実したプログラムでした。

浙江大学での授業ですが、班員各々の語学力に合わせたレベル別の授業で、現地の学生のみならず、他国から来た留学生と机を並べて学びました。授業内容は仔細な文法を扱うというより、学生同志のコミュニケーションを積極的に促すもので、短期間ではありましたが「話す」・「聞く」力を伸ばすことができました。また、留学生に囲まれた授業風景は日本ではなかなか味わうことができないもので、他国の学生との授業内外での交流ができたことも貴重な経験となりました。

授業以外にも中国文化講座の開講や、日本人、中国人学生相互による文化、歴史、社会問題に関する発表会等があり、お互いに相手の国について学ぶことができ、その後のディスカッションでも話が盛り上がる等、興味の尽きないものとなりました。
また放課後や休日になると日本語学科をはじめ、数多くの中国人学生が一緒に様々な名所や中華料理の店へ誘ってくれました。彼らが紹介してくれた生の中国での生活と、彼らと共に過ごした毎日はなにものにも代えがたい貴重な体験となりました。


浙江大学の学生と杭州植物園にて

浙江大学の学生と蘇州市内の見学

浙江大学正門前にて

スプリングスクール卒業式の様子

「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア短期留学プログラム)」について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成25年度は、「大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援- 「開かれたASEAN+6」による日本再発見 -SENDを核とした国際連携人材育成」、海外留学支援制度(短期派遣)(重点政策枠)JASSO奨学金および「京都大学若手人材海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われています。

平成26年度の実施予定は、以下をご覧ください。