公開講演会「足元から見る芦生の森 植物と土をつなぐ物質と微生物」

開催日
2026年11月15日 日曜日
時間

13時00分~16時00分

開催地
要申し込み
要申し込み
公開日

 芦生の森は「植物ヲ學ブモノハ一度ハ京大ノ芦生演習林ヲ見ルベシ」と称されるほど豊かな植物相が残る貴重な森です。しかし、1990年代後半からシカが増えたことで、植物が過剰に採食される、いわゆる食害が深刻化しました。さらに、食害が長期化するなかで、植物だけでなく土壌やそこに生息する微生物、そして土壌・微生物・植物間の物質の流れにも変化が生じ、それがさらに植物の成長や生存にも影響を及ぼすことが懸念されています。

 本講演会では、次の10、20年の芦生の森の保全にむけて、森林を支える「土壌」と「土壌微生物」に着目します。まず、シカの食害が深刻化する前から芦生研究林で物質循環の研究を続けてきた舘野隆之輔 フィールド科学教育研究センター長が、森林における物質循環とは何か、なぜそれが重要なのか、そしてシカの食害が物質循環にどのような影響を及ぼすのかについて講演します。続いて、芦生研究林長である松岡俊将 同講師が、目に見えない微生物群集がどのようにシカの食害の影響を受けるのか、環境DNA分析の成果をもとに紹介します。最後に、九州大学宮崎演習林において、土壌流亡がブナの成長低下や枯死だけでなく、土壌炭素貯留機能の低下にまで波及することを明らかにした若手研究者の阿部隼人 九州大学助教より最新の研究成果を紹介します。

 これらの講演を通じて浮かび上がるのは、シカの食害が長期化するなかで、植物を守るだけではなく、その生育基盤である土壌や、土壌中の微生物群集・物質循環まで含めて森林の生態系を守ることの重要性です。本講演会が、芦生の森の現状と未来について理解を深める機会となり、生物多様性保全への関心と機運がさらに高まることを期待しています。

基本情報

開催地
  • その他の地域
対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
  • 企業・研究者の方

どなたでもご参加いただけます

定員

400名(先着順)

参加費

無料

イベント内容

スケジュール

13時00分~開会
石原正恵(フィールド科学教育研究センター 芦生研究林准教授)
13時05分~挨拶
戸部博(京都府立植物園長)
13時15分~ 「芦生の森の物質循環 -植物と土をつなぐ微生物のはたらき-」
舘野隆之輔(フィールド科学教育研究センター長・教授)
14時10分~  「芦生の森の隠れた主役 -菌類のはたらきと多様性」
松岡俊将(フィールド科学教育研究センター芦生研究林長・講師)
14時40分~ 「シカの食害は土壌侵食を介して森林衰退を招く 九州大学宮崎演習林の事例」
阿部隼人(九州大学大学院農学研究院助教)
15時10分~「芦生生物相保全プロジェクト20周年を迎えて」
阪口翔太(京都大学農学研究科教授)
15時40分~ 全体質疑応答
15時55分~ 閉会挨拶
「国定公園10周年を迎えて」
杉本圭哉(京都府自然環境保全課長)
16時00分終了

申し込み

申し込み方法

Web申し込みフォーム、または電話にてお申し込みください。

Web申し込みフォームから申し込み

以下の申し込みフォームからお申し込みください。複数名で参加される場合は、1名ずつフォームにご入力ください。
公開講演会「けもの、植物そして私たち 芦生の森から考える自然との共生」 申し込みフォーム

電話にて申し込み

以下の番号までご連絡ください。
芦生研究林
Tel:0771-77-0321

申し込み締切日

定員になり次第、締め切ります。

備考

主催:京都府(自然環境保全課・京都府立植物園)、芦生生物相保全プロジェクト、京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林
後援:きょうと生物多様性センター運営協議会、一般財団法人タキイ財団

お問い合わせ

京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林
Tel:0771-77-0321