18時00分~19時30分(受付は17時30分から)
本学には現在18の附置研究所と研究センターがあります。2015年4月に、これらの相互連携の強化と、学部・研究科も含む全学的な研究活動の促進を通じた異分野融合による新学術分野の創成をめざして「京都大学研究連携基盤」を設置しました。
研究連携基盤が実施する京都大学丸ノ内セミナーは、首都圏在住の社会人を対象とした「大人のための高度な教養講座」としてスタートし、附置研究所・センターで展開されている最新研究をわかり易くお伝えすべく企画・開催してきました。コロナ禍を経て、ハイブリッド方式(対面&オンライン)で実施することとなり、より多くの、一般の方々や大学生・高校生の方々にもご参加いただいています。
この度、セミナー企画を強化し、年間テーマのもと6回シリーズとして話題提供することとなりました。2025年度は、「京大の多彩なサイエンス-22世紀の地球を見据えて-」というテーマのもと、100年先をも夢見る研究として、研究の多様性と醍醐味を感じてもらえればと思っています。6回シリーズを通してでも、あるいは、興味をお持ちいただいた回をスポットでも、お申し込みいただけます。多くの方々のご参加をお待ちしています。
基本情報
- 東京オフィス・京都アカデミアフォーラム
- オンライン
京都大学東京オフィス(新丸の内ビルディング10階)、またはオンライン配信(Zoomウェビナー)
アクセスマップ
- 一般・地域の方
- 企業・研究者の方
どなたでも参加いただけます。
現地(京都大学東京オフィス):50名
オンライン配信(Zoomウェビナー):500名
無料
イベント内容
講師
日野正裕(複合原子力科学研究所 教授)
講演タイトル
中性子光学と新試験研究炉
講演概要
中性子は私達の体をはじめ、物質の中で安定して存在しています。しかし原子核から飛び出すと、自由な中性子は約15分の寿命で崩壊します。15分も寿命があるので、中性子をビームとして利用することも容易で、生命・物質科学研究を中心とした学術・産業利用研究においても重要なツールとなっています。また自由な中性子の寿命は私達の宇宙の成り立ちに関する重要なパラメータで、中性子それ自体の研究も盛んです。これらの研究の実現は、それぞれ専用の実験装置が必要ですが、電気的に中性な中性子ビームは制御(曲げる)ことが大変難しいです。しかし中性子の速度が遅くなれば「波」としての性質が顕著になる中性子の光学的性質を活かせば、中性子を反射できるミラー(鏡)が出来ます。中性子の反射が量子力学の基礎で正確に説明できること、中性子スーパーミラー等の多層膜中性子ミラーの応用例等を解説します。
京都大学の研究用原子炉KURは2026年5月で停止しますが、現在、日本原子力研究開発機構、京都大学、福井大学が中核的機関となって、福井県敦賀市「もんじゅ」サイトで新たな研究用原子炉建設計画が進んでいます。京都大学は、幅広い利用を目指した実験装置の取りまとめをしており、中性子スーパーミラーをはじめとする中性子光学デバイスは中性子ビーム利用装置の最重要要素の一つです。中性子光学を利用した新試験研究炉へ向けた研究開発の広がりをご紹介します。
詳細は、以下のページをご覧ください。
第150回京都大学丸の内セミナー | 京都大学研究連携基盤
申し込み
以下のWebサイトよりお申し込みください。
京都大学丸の内セミナー | 京都大学研究連携基盤
- 希望の開催回を一括で申し込み、開催回ごとの申し込みのどちらも可能です。
- やむを得ない事情により、中止あるいは延期する場合があります。その際は、本ページおよび研究連携基盤Webサイト等にてお知らせします。また、申し込みいただいた方には、研究連携基盤基盤企画室からご連絡します。
定員に達し次第、締め切ります。
京都大学研究連携基盤基盤企画室
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町53
Tel: 075-366-7113
E-mail: A50kiban*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)