「生涯学」の展開 -脱毛から身体と社会の関係性を考える-

開催日
2023年11月18日 土曜日
時間

15時00分~16時30分

要申し込み
要申し込み
公開日

 社会の高齢化と個人としての長寿化は、私たちに既存の社会制度や人生設計の見直しを迫っています。「人生100年時代」とも言われる時代のなかで、私たちは、発達や加齢にともなって変化する自らの身体と向き合いながら、「あるべき」身体や「よりよい」身体を求めてますます多くのサービスや制度を利用するようになっています。日々のフィットネスや美容にとどまらず、痩身や毛髪再生といった美容医療、さらにはメタボ予防・フレイル予防やリハビリテーションに関わる社会的施策などもそこに含まれるでしょう。私たちは、社会としてこのような欲求/要求にどう向き合ってゆけばよいのでしょうか?

 学際的研究プロジェクト「生涯学の創出:超高齢社会における発達・加齢観の刷新」では、従来の生涯観を刷新し、人間の生涯における変化を、社会との相互作用の中で多様な成長と変容を繰り返す生涯発達のプロセスとしてとらえ直すことを目的とした、新しい学際的研究領域である「生涯学」を創出し、2020年度から研究を展開しています。
 
 今回のシンポジウムでは、文化人類学者の磯野氏をお招きして、私たちが自らの身体を調整し、改変し、加工し続ける営みを社会としてどう位置づけてゆくべきかを考えます。磯野氏は、これまで「拒食と過食」や「ダイエット」といった問題に関して調査されるとともに、私たちが慣れ親しんだ「医療の正しさ」や「自分らしさ」といった考え方に対して文化人類学の視点から疑問を投げかけてきました。今回は、一般の人たちにも馴染み深い「脱毛」を題材としながら、私たちが「理想の身体」を追い求めることのどこまでが、なぜ社会的権利として認められる/られないのかを検討していきます。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
  • オンライン

国際科学イノベーション棟 西館 5階 シンポジウムホール(アクセス)およびオンライン(Zoomウェビナー)

対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
  • 企業・研究者の方

どなたでも参加いただけます。

定員

本会場: 200名(先着順)
オンライン(Zoomウェビナー): 200名

参加費

無料

イベント内容

プログラム

15時00分~15時05分 開会挨拶
 月浦 崇(「生涯学」領域代表、京都大学人間・環境学研究科教授(認知神経科学))
15時05分~15時50分 特別講演
「21世紀の理想の身体 分~人類学を使って脱毛が権利になる社会を想像する分~」
 磯野 真穂
※ 本発表は、一般社団法人De-Siloの助成金を受けて実施されています。
15時50分〜16時10分 特別講演を受けて
 日髙 聡太(上智大学総合人間科学部教授(心理学))
 安元 佐織(大阪大学人間科学研究科講師(社会学))
 桑原 牧子(金城学院大学文学部教授(文化人類学)
16時10分~16時30分 ディスカッション/質疑応答
 総合司会:筒井 淳也(「生涯学」B01 高年社会参加班(社会学)代表/立命館大学産業社会学部教授)

詳細は、以下のページをご覧ください。
「生涯学」の展開 -脱毛から身体と社会の関係性を考える- - 京大オリジナル株式会社

申し込み

申し込み方法

以下のリンクよりお申し込みください。
11月18日開催 生涯学シンポジウム_申込フォーム

申し込み締切日

※ 申し込み多数の場合、期限前に締め切ることがあります。

備考

主催:文部科学省科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)「生涯学」総括班
共催:京都大学人間・環境学研究科

お問い合わせ

京大オリジナル株式会社 プロジェクトマネジメント部
E-mail:kensyu*kyodai-original.co.jp(*を@に変えてください)